話題株ピックアップ【昼刊】:モノタロウ、東エレク、富士フイルム

注目
2021年3月29日 11時38分

■IJTT <7315>  624円  +36 円 (+6.1%)  11:30現在

IJTT<7315>がマドを開けて買われ続伸。同社はいすゞ系の自動車部品メーカーで、商用車向けに強みを持つ。24日に明らかになったトヨタ自動車<7203>といすゞ自動車<7202>との資本提携では、小型トラック分野でのEV化や自動運転などで協業を進める方針が示されたが、これはIJTTのビジネスチャンスにもつながっていくとみられる。同社は既にこれに先立って電動駆動システムの開発などに積極的な取り組みをみせており、来期以降の業績回復に期待がかかる。PBR0.4倍前後と株価指標面から割安感が強く、株価の水準訂正余地は大きい。

■MonotaRO <3064>  6,420円  +370 円 (+6.1%)  11:30現在

26日に発表した「0.01%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の0.01%にあたる1万6600株(金額で1億2450万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月1日から4月9日まで。

■東京エレクトロン <8035>  46,010円  +1,740 円 (+3.9%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が高い。26日の米国市場で、エヌビディアやアプライド・マテリアルスが買われており、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比146.40ポイント高の3106.28と5%近く急上昇した。これを受け日本の半導体関連株にも買いが流入している。

■ライフコーポレーション <8194>  3,465円  +85 円 (+2.5%)  11:30現在

ライフコーポレーション<8194>が反発している。前週末26日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績について、営業利益が240億円から270億円(前の期比94.5%増)へ、純利益が160億円から175億円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視されている。売上高は7630億円から7590億円(同6.2%増)へ下振れたものの、新型コロナウイルス感染症によってもたらされた生活習慣の変化に伴う需要の高まりが継続し、想定以上に売上総利益が増加したことが寄与した。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,670円  +29 円 (+1.8%)  11:30現在

ソリトンシステムズ<3040>が3日続伸している。前週末26日の取引終了後、上限を7万株(発行済み株数の0.38%)、または1億1487万円とする自社株を、29日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNET-3)で取得すると発表しており、これが好材料視されている。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■富士フイルム <4901>  6,689円  +84 円 (+1.3%)  11:30現在

富士フイルムホールディングス<4901>が堅調な動き。きょう付の日本経済新聞朝刊で「新型コロナウイルスの感染を判定する抗原検査簡易キットの生産に乗り出す企業が増えている」と報じており、なかで富士フイルムについて、「4月以降に量産を始め、日欧で販売する」と紹介していることが好材料視されている。記事によると、新製品をまず少量生産し、22年度までにベトナムで月200万個の量産体制を構築するという。写真フィルム技術をもちいることで、PCRの約90%の精度を持つとしている。

■野村ホールディングス <8604>  611.3円  -109.4 円 (-15.2%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

野村ホールディングス<8604>が急落。きょう朝方、米国子会社において米国顧客との取引に起因して多額の損害が生じる可能性のある事象が発生したと発表しており、これが嫌気されているようだ。同社では、損害の見込み額および同社の連結業績に与える影響を精査しているが、同社からの当該顧客に対する請求額は26日時点の市場価格に基づく試算で約20億ドルという。同取引に関連するポジションの処理や市場価格の変動などにより、この試算額は今後増減する可能性があるといい、影響の程度が判明次第速やかに知らせるとしている。

■TOKYO BASE <3415>  713円  -39 円 (-5.2%)  11:30現在  東証1部 下落率8位

TOKYO BASE<3415>が反落している。前週末26日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績について、売上高が148億円から146億7300万円(前の期比3.8%減)へ、営業利益が3億円から1億9800万円(同84.7%減)へ、最終損益が8000万円の黒字から1億2200万円の赤字(前の期9億3300万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。国内実店舗の来店客数が想定以上に減少したことや在庫増加リスクを想定した仕入れの抑制などで売上高が計画を下回ったことが要因。また、出店戦略の見直しに伴い準都心立地店舗の退店などの減損損失を計上したことも響いた。

■出前館 <2484>  2,437円  -119 円 (-4.7%)  11:30現在

出前館<2484>が急反落している。同社は26日取引終了後に、21年8月期第2四半期累計(20年9月~21年2月)の連結決算を発表。営業損益が83億8700万円の赤字(前年同期は9億8900万円の赤字)となったことがネガティブ視されているようだ。売上高は前年同期比2.7倍の104億6400万円となった。シェアリングデリバリーのエリア拡大を積極的に進めたことで、加盟店舗数やユーザー数が増加し、オーダー数が伸びたことが寄与した。半面、販管費や広告宣伝費、人件費、売上原価の増加が利益面に影響。また、事業環境の先行きなどを踏まえ、システムなど固定資産で10億8300万円の減損損失を計上したことで、最終損益は96億1000万円の赤字(前年同期は9億400万円の赤字)となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■グラファイトデザイン <7847>  575円  +80 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

グラファイトデザイン<7847>はストップ高の575円水準でカイ気配となっている。前週末26日の取引終了後、集計中の21年2月期単独業績について、売上高が24億5000万円から26億400万円(前の期比2.4%増)へ、営業利益が1億3500万円から1億9800万円(同3.2倍)へ、純利益が6000万円から1億2600万円(同2.8倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。主力の自社ブランドシャフト(TourAD)21年モデルが前年モデルを上回る受注で推移したことに加えて、旧モデルを新カラーにリニューアルしたところ、大手クラブメーカーのメインカスタムシャフトに採用され、想定以上に出荷数が伸びたことが要因。また、販管費の削減効果や、期末に向け為替相場の変動があったことも寄与した。なお、業績見込みの修正にあわせて、従来15円を予定していた期末配当を20円(前期20円)に引き上げた。

■両毛システムズ <9691>  2,156円  +246 円 (+12.9%)  11:30現在

両毛システムズ<9691>が急伸。26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を160億円から166億300万円(前期比4.8%増)へ、営業利益を7億5000万円から12億5000万円(同1.7%減)へ、純利益を5億600万円から7億4500万円(同13.6%減)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大により相当程度のマイナス影響を想定していたが、「GIGAスクール構想」関連が好調に推移する見通しにあるほか、民間市場のICT需要が回復傾向であることが売上高、利益を押し上げるという。また、生産性の向上などにより収益構造が改善したことも寄与する見通しだ。

■山田コンサル <4792>  1,191円  +125 円 (+11.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

山田コンサルティンググループ<4792>が急騰。前週末26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を139億5000万円から151億円(前期比11.2%増)へ、営業利益を14億円から21億円(同4.9%減)へ、純利益を7億円から11億7000万円(同5.1%減)へ上方修正したことが好感されている。複数の大型案件の売り上げを実現できたことが要因としている。

■日本パレットプール <4690>  3,435円  +335 円 (+10.8%)  11:30現在

日本パレットプール<4690>は大幅高となっている。前週末26日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ株式の流動性を高めることで、より投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることを目的としているという。

■オータケ <7434>  1,600円  +112 円 (+7.5%)  11:30現在

オータケ<7434>が急反発している。前週末26日の取引終了後、21年5月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これが好感されている。毎年5月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、一律でクオカード1000円分を贈呈するとしている。

■ホクシン <7897>  130円  +9 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

ホクシン<7897>が3連騰している。前週末26日の取引終了後、21年3月期の単独業績予想について、売上高を87億円から90億円(前期比14.6%減)へ、営業損益を4000万円の赤字から9000万円の黒字(同59.5%減)へ、純利益を1000万円から1億2000万円(同22.1%減)へ上方修正したことが好感されている。下期以降販売が回復していることに加えて、製造経費の圧縮によるコストダウンやエネルギーコストの低減による売上総利益率の改善が要因。また、1月に受電電力低減に協力し4600万円の営業外収益が計上されたことも寄与する。同時に、未定としていた期末一括配当予想を1円50銭(前期2円)にすると発表した。

●ストップ高銘柄

シキノハイテック <6614>  1,799円  +300 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在

ASJ <2351>  1,099円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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