話題株ピックアップ【昼刊】:ソニーG、象印、日東電

注目
2021年4月2日 11時39分

■セルソース <4880>  13,650円  +1,380 円 (+11.3%)  11:30現在

セルソース<4880>が3連騰。1日の取引終了後、富士製薬<4554>と不妊治療領域で事業提携すると発表しており、これを好感する買いが入っている。同社は主に変形性膝関節症やスポーツ外傷の治療などの整形外科領域で血液由来加工受託サービスを提供していたが、20年に産婦人科領域に参入し、不妊治療を目的とした同サービスの提供を開始した。今回の提携を通じ、富士製薬が同社の血液由来加工受託サービスについて販売支援を行うという。

■北越コーポレーション <3865>  549円  +35 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

北越コーポレーション<3865>は5日ぶり急反発となっている。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが1日付で関東財務局に大量保有報告書を提出したことが明らかになった。報告書によると、オアシスの同社株式保有比率は5.28%となり、新たに5%を超えたことが判明した。保有目的はポートフォリオ投資および重要提案行為とし、株主価値を守るため重要提案行為を行うことがあると記載されており、これを受けて思惑的な買いが入っているようだ。なお、報告義務発生日は3月25日としている。

■千代田化工建設 <6366>  505円  +30 円 (+6.3%)  11:30現在

千代田化工建設<6366>が3日ぶりに大幅反発。前日比7.4%高の510円まで上昇する場面があった。SMBC日興証券が1日付で同社の投資判断を「2(中立)」を据え置き、目標株価を前回の170円から470円に増額しており、これを好材料視する買いが入っている。カタールLNGの受注タイミングが旧予想より前倒しになったことで、同案件の利益貢献を22年3月期以降に織り込んだことに加え、21年3月期にある程度追加費用が発生したことを考慮し、23年3月期は追加費用の計上を織り込まない前提に変更した。これを踏まえ、同証券による21年3月期の営業利益予想を161億円から83億円へ下方修正する一方、22年3月期を48億円から125億円へ、23年3月期を10億円から152億円へそれぞれ上方修正している。

■ソニーグループ <6758>  12,155円  +505 円 (+4.3%)  11:30現在

ソニーグループ<6758>が3連騰で1万2000円大台を回復。米ハイテク株高を追い風にここ上げ足を強めており、2月5日につけた年初来高値1万2545円も視界に入ってきた。売買代金もきょうはソフトバンクグループ<9984>などをしのぎ全上場企業のなかで断トツとなっている。米アップルのスマートフォンの販売好調などを背景に、今後も同社のイメージセンサーの需要獲得が進むことが期待されるほか、音楽や映画事業などコンテンツ分野の実力にも注目が集まっている。そうしたなか、2日に傘下のソニー・ミュージック・エンタテインメントがブラジルのメディア企業と独立系音楽レーベル「Som Livre」の全株式及び関連資産を取得するための確定契約を締結したことを発表、これが物色人気に拍車をかける形となっている。

■象印マホービン <7965>  2,079円  +83 円 (+4.2%)  11:30現在

象印マホービン<7965>は大幅高で年初来高値を更新し新値街道に復帰した。同社が1日取引終了後に発表した21年11月期第1四半期(20年11月21日~21年2月20日)決算は営業利益が前年同期比29%増の36億4600万円と大幅な伸びを示しており、今上期計画の32億円を大きく超過した。巣ごもり消費需要の高まりを背景に調理家電の売り上げが好調で収益に反映される形となった。これを好感する買いを呼び込んでいる。

■日東電工 <6988>  9,800円  +390 円 (+4.1%)  11:30現在

日東電工<6988>が大幅高で3日ぶりに反発している。SMBC日興証券が1日付で同社の投資判断を「3(弱気)」から「2(中立)」に引き上げ、目標株価を8600円から1万200円に増額しており、これが好材料視されているようだ。レポートでは、3月31日に公表された核酸医薬関連での投資加速により、ライフサイエンス事業の成長確度が高まったと指摘。また、年初来の円安進展や株価の伸び悩みにより、割高感は解消したとみている。

■技研製作所 <6289>  5,200円  +205 円 (+4.1%)  11:30現在

技研製作所<6289>が続伸。1日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年9月~21年2月)連結業績について、売上高が128億円から132億9300万円(前年同期比8.1%減)へ、営業利益が13億円から21億6900万円(同12.9%減)へ、純利益が8億円から14億4600万円(同14.3%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。海外向け製品の販売時期が早まったことに加えて、圧入工事事業で効率化が進展し原価の低減が図られたことや、「ペーパーレス・通勤レス・出張レス・オフィスレス・社宅(転勤)レス」を推進しコスト削減に取り組んだことが寄与した。

■日本電気硝子 <5214>  2,638円  +98 円 (+3.9%)  11:30現在

日本電気硝子<5214>が大幅高で3日ぶりに反発している。1日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を2600億円から2700億円(前期比11.2%増)へ、営業利益を200億円から220億円(同24.6%増)へ、純利益を155億円から160億円(同4.9%増)へ上方修正したことが好感されている。旺盛な需要の継続を背景に、足もとで薄型パネルディスプレイ(FPD)用ガラスの想定を上回る出荷が続いていることに加えて、自動車部品向けを中心にガラスファイバの出荷が増加していることが要因。また、FPD用ガラスの生産性改善効果なども利益を押し上げるとしている。

■勤次郎 <4013>  2,994円  +96 円 (+3.3%)  11:30現在

勤次郎<4013>が続伸している。1日の取引終了後、東京証券取引所が2日付で同社株を貸借銘柄に選定すると発表。これを受けて、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが先行しているようだ。また、日本証券金融も2日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,697円  +306 円 (+3.3%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は4連騰。3月下旬に全体相場の急落と歩調を合わせ大幅な調整を強いられたが、75日移動平均線をターニングポイントに今週に入り戻りに転じてきた。前日の米国株市場では米長期金利の上昇が一服したことを受け、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が230ポイントあまりの続急伸となった。ソフトバンクは最近では米ハイテク株への投資に積極的で、ナスダック総合指数との株価連動性が高まっている。米国株市場ではバイデン政権のデジタルインフラ投資拡充への期待感から半導体などハイテクセクターへの買いが活発化しており、ソフトバンクにとってもポジティブ材料視されている。

■ワークマン <7564>  8,100円  +220 円 (+2.8%)  11:30現在

ワークマン<7564>が反発している。1日の取引終了後に発表した月次前年比速報で、3月の既存店売上高が前年同月比11.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。気温の上昇に伴い、Tシャツやトレーニングウエア、ジョギングに対応したアスレシューズなどアウトドア・スポーツ向けの商品が好調に推移したほか、女性衣料では、リラクシングウエアのワンピースやボトムスなどが伸びた。なお、チェーン全店売上高は前年同月比17.9%増だった。

■東京エレクトロン <8035>  50,340円  +1,360 円 (+2.8%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連や、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体素材メーカーが軒並み上値を伸ばす展開となっている。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.7%高と急伸するなど、同関連株への物色人気が加速している。バイデン政権が成長戦略として打ち出す巨額のインフラ投資計画では半導体のサプライチェーン強化が盛り込まれていることや、半導体受託生産の世界最大手TSMCが3年間で約11兆円の設備投資を計画していることなどが、強力な追い風材料となっている。

■アイティメディア <2148>  1,954円  +41 円 (+2.1%)  11:30現在

アイティメディア<2148>が3日続伸。1日の取引終了後、集計中の21年3月期の連結業績について、売上高を66億円から68億5000万円(前の期比29.8%増)へ、営業利益を19億円から20億円(同70.6%増)へ、純利益を12億円から12億5000万円(同60.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。第4四半期に入り、企業のマーケティング活動のオンラインシフトが想定を上回って推移したことが売上高・利益の増加に結びついたとしている。

■野村総合研究所 <4307>  3,500円  +55 円 (+1.6%)  11:30現在

野村総合研究所 <4307> が3日続伸。2日付の日本経済新聞朝刊で「野村総合研究所の2021年1~3月期の連結営業利益は前年同期比14%増1の240億円前後だったようだ」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、同期間としては8年連続の最高益となったという。小売りや物流業界などからデジタルトランスフォーメーション(DX)関連のシステム受注が好調だったほか、海外でも新型コロナウイルスまん延で悪化していた豪子会社の採算が改善したという。正式発表は4月27日を予定している。

■FRONTEO <2158>  848円  +13 円 (+1.6%)  11:30現在

FRONTEO<2158>が4日続伸と上値指向を鮮明としている。同社は人工知能(AI)技術をバックボーンに電子データ収集や分析リーガルテック事業を主力展開するほか、近年はその高度な技術力をライフサイエンス分野にも拡張して新境地を開拓している。1日取引終了後、人工知能を活用した特許調査支援システム「Patent Explorer」に新機能を追加したことを発表。旧バージョンにはない散布図を使用した解析を導入したことで効率性を高めた。これが足もとの株高を後押しする刺激材料となっている。株価はテクニカル的にも13週・26週移動平均線のゴールデンクロスがきょうにも達成される見込みにあり、一段の上値を見込んだ買いを誘っている。

●ストップ高銘柄

幼児活動研究会 <2152>  1,304円  +300 円 (+29.9%) ストップ高   11:30現在

サイジニア <6031>  1,674円  +300 円 (+21.8%) ストップ高   11:30現在

EAJ <6063>  1,694円  +300 円 (+21.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

ベビーカレンダー <7363>  10,050円  +1,500 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.