話題株ピックアップ【夕刊】(1):マネックスG、キユーピー、神戸鋼

注目
2021年4月6日 15時14分

■マネックスグループ <8698>  1,083円  +86 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

マネックスグループ<8698>は大幅高、92円高の1089円まで駆け上がる場面があった。実質新値度入り相場となった3月30日からきょうまでの6営業日で前日終値を下回ったのは1営業日だけ、この間に株価水準を200円近く切り上げた。株高の背景にあるのはビットコイン価格の上昇で、過剰流動性を背景にここ最近は再び上昇傾向が強い。ビットフライヤーによると今朝8時時点のビットコイン価格は前日比で約4万5000円値上がりし64万8000円台まで上昇。そのなか、子会社にコインチェックを擁するマネックスGは、仮想通貨関連の象徴株として投資資金を呼び込んだ。

■スタジオアリス <2305>  2,279円  +171 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

スタジオアリス<2305>が急伸し年初来高値を更新。5日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績について、売上高が347億円から363億5200万円(前の期比6.5%減)へ、営業利益が21億円から47億3100万円(同45.7%増)へ、純利益が6億円から24億3400万円(同2.0倍)へ上振れ、営業減益予想から一転して増益で着地したことが好感された。1度目の緊急事態宣言発令後、全店舗の臨時休業を行ったものの、宣言解除後は撮影件数が回復に向かい、七五三撮影の最需要期である10、11月度の業績が想定を上回ったことが要因。また、第4四半期には2度目の緊急事態宣言が発出されたものの、売上高の落ち込みが限定的だった。更に、労務費コントロールの強化や不要不急の費用支出を抑えるなどの経費節減も寄与した。

■キユーピー <2809>  2,697円  +174 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

キユーピー<2809>が大幅続伸、25日移動平均線をターニングポイントに切り返しが急だ。同社が5日取引終了後に発表した21年11月期第1四半期(20年12月~21年2月)の決算は減収ながら、最終利益が前年同期比77%増の45億1800万円と急拡大したことで、これを好感する形で投資資金が流入した。連結子会社のキューソー流通システムの一部株式売却に伴い持ち分法適用会社に移行した関係で売上高は前年同期実績から3割弱減ったものの、巣ごもり需要を背景にマヨネーズやドレッシングの販売が増加し、コスト削減への取り組みによる利益率の改善も反映された。更に、最終利益段階では資産売却による特別利益計上も寄与した。

■ビックカメラ <3048>  1,293円  +58 円 (+4.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ビックカメラ<3048>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新。5日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、営業利益を150億円から177億円(前期比46.7%増)へ、純利益を79億円から102億円(同87.2%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、緊急事態宣言の再発出などにより、都市部を主なマーケットとするビックカメラが低迷したことで、売上高は8960億円から8660億円(同2.1%増)へ下方修正した。ただ、巣ごもり需要やテレワーク需要などにより売り上げが好調だった郊外型のコジマ<7513>や、日本BS放送<9414>が伸長したことにより、各利益は計画を上回るという。

■グレイステクノロジー <6541>  3,135円  +135 円 (+4.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

グレイステクノロジー<6541>が急反発。岩井コスモ証券は5日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を2500円から4000円に引き上げた。同社はマニュアル(取扱説明書)専門会社で、各種機械やソフトウェアなどに関するマニュアルの制作や翻訳を行っている。マニュアルのデジタル化(DX)に取り組む産業機械メーカーから同社がクラウドで提供するマニュアル制作・管理サービス「eマニュアル」の利用が増えているほか、M&A効果も加わり22年3月期は大幅増益が期待できると予想。具体的には、21年3月期の予想連結営業利益10億円に対し、22年3月期の同利益は前期推定比80%増の18億円を見込んでいる。また、次世代AIマニュアル「グレイスビジョン」を新たな成長ドライバーとして注目している。

■ジンズホールディングス <3046>  8,340円  +280 円 (+3.5%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>が3日続伸し年初来高値を更新。5日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、最終利益は44億円から49億6300万円(前期比2.9倍)へ上方修正し、17円を予定していた中間配当を25円に引き上げ、年間配当を57円から65円としたことが好感された。円安の影響で為替差益の計上があるほか、子会社の清算に伴う繰延税金資産の計上があるためという。一方で、売上高は718億円から701億4300万円(同16.4%増)へ、営業利益は83億円から82億1200万円(同46.2%増)へ下方修正した。緊急事態宣言の再発令により、特に都心を中心とした繁華街への往来を避ける傾向が続き、国内アイウェア事業で既存店売上高が予想を下回っていることが要因としている。なお、同時に3月度の月次売上状況を発表しており、既存店売上高は前年同月比13.4%増と2カ月連続で前年実績を上回った。前年の新型コロナウイルス感染症に伴う、外出自粛要請などの影響による客数の大幅減少の反動があったことが要因としている。

■神戸製鋼所 <5406>  753円  +25 円 (+3.4%)  本日終値

神戸製鋼所<5406>が3日続伸、上値指向を鮮明化させている。鉄鋼セクターは新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした世界景気の停滞により業績面で逆風環境に置かれていたが、足もと収益環境の改善がみられるようになった。同社は5日取引終了後、21年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の100億円から230億円(前の期比2.3倍)に大幅増額、これがサプライズとなり買いを呼び込んでいる。経費削減などの合理化努力に加え、前期の自動車減産の影響がその後の回復によって想定以下にとどまったこと、為替のドル高・円安メリットなどが発現したことが収益押し上げ要因となっている。更に、これまで無配としていた年間配当についても5円の復配を決め、これも買い人気を助長する格好となった。

■日本情報クリエイト <4054>  2,293円  +42 円 (+1.9%)  本日終値

日本情報クリエイト<4054>がプラスに転換。この日の午前中、経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定されたと発表しており、これが好感されたようだ。DX認定制度は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき、「デジタルガバナンス・コード」の基本的事項に対応する企業を国が認定する制度。同社は、「テクノロジーで不動産領域に革新的プラットフォームを創造する」を中期ビジョンとして掲げ、不動産業の業務支援となる製品・サービスを開発・提供しており、これまでの事業活動と中長期ビジョンが評価されたもようだ。

■弁護士ドットコム <6027>  9,280円  +160 円 (+1.8%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>が反発。5日の取引終了後、同社のWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」が、富士通<6702>の契約管理システム「ContractEyes」とのシステム連携を開始したと発表しており、これが好感された。今回のシステム連携により、クラウドサイン上で締結した契約内容書情報が「ContractEyes」へ自動的に取り込まれ、審査から契約締結、案件管理までトータル管理できるようになる。システム利用者が電子契約を効率的に管理、運用することができ、契約管理業務の負荷軽減に貢献するとしている。

■オープンハウス <3288>  5,040円  +45 円 (+0.9%)  本日終値

オープンハウス<3288>が続伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう、関西圏で戸建て事業を開始すると発表しており、今後の業績への寄与などが期待されたようだ。同社グループは今年1月に関西圏を基盤にマンションの開発・分譲を展開しているプレサンスコーポレーション<3254>を連結子会社としたほか、このほど子会社のオープンハウス・ディベロップメントが関西支社を開設。今後、事業の進捗にあわせて、建物の建設機能並びに顧客への販売機能を拡張し、本格的に戸建て事業を展開するとしている。

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