話題株ピックアップ【夕刊】(3):レーザーテク、フェスタリア、ビットワンG

注目
2021年4月6日 15時26分

■レーザーテック <6920>  16,490円  -90 円 (-0.5%)  本日終値

レーザーテック<6920>が4連騰で連日の上場来高値更新となったが、その後値を消す展開に。SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連は高安まちまちの展開で目先利益確定売り圧力が顕在化。前日は米10年債利回りが1.7%台近辺で上昇一服となっており、これを背景に米国株市場ではハイテク系グロース株に買いが集まった。インテルなどをはじめ半導体関連株も総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続伸となり最高値を更新した。半導体需給逼迫が続くなか、バイデン政権ではインフラ投資拡充の一端として半導体の供給網強化に乗りだす方針を示しているほか、半導体受託生産世界トップのTSMCが3年間で約11兆円の設備投資計画を発表するなど、製造装置関連を中心に半導体業界に吹く追い風は強い。ただ、目先は短期急騰の反動も出ており、利益確定売りと押し目買いの綱引きとなっている。

■フェスタリア <2736>  1,720円  +300 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値

フェスタリアホールディングス<2736>がストップ高。5日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年9月~21年2月)連結業績について、売上高が47億円から47億6000万円(前年同期比6.9%減)へ、営業利益が1億3500万円から2億6700万円(前年同期1億6100万円の赤字)へ、最終利益が5000万円から1億8400万円(同1億4900万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが集中している。オンライン販売が好調に推移したことに加え、価格ラインの引き上げ効果により販売単価が大きく増加しことが寄与した。また、高付加価値商品の「Wish upon a star」が堅調に推移したことや、販促費を中心としたローコストオペレーションの徹底により販売効率が向上したことなども貢献した。

■ビットワングループ <2338>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

ビットワングループ<2338>がストップ高となる前日比150円高の870円まで上昇した。同社は5日、香港子会社が医療用品の卸売りや貿易を手掛けるシンガポール企業と、医療・ヘルスケア事業に関する資本業務提携に向けた覚書を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。両社は今後、180日以内に資本・業務提携契約の詳細な条件について合意に達するよう独占的に交渉・協議を行う。

■JMACS <5817>  559円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

JMACS<5817>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は5日、自社が提供している介護現場サポートシステム「JSEEQ-Care(ジェイシークケア)」が、かんでんジョイライフ(大阪市北区)が展開する有料老人ホーム5カ所に採用されたと発表。関西電力<9503>子会社に採用されたことで、更なる需要拡大が期待されたようだ。JSEEQ-Careは無線センサーシステムのため、導入が容易であること、入居者のプライバシーを確保しつつ、見守り品質の向上が認められたことなどが評価され、採用が決定。かんでんジョイライフは関西地区で有料老人ホームを8施設運営しており、今後も順次展開していく予定だとしている。

■メタップス <6172>  1,375円  +108 円 (+8.5%)  本日終値

メタップス<6172>が急伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「解禁が議論されている給与のデジタル払いについて関係団体へのヒアリングを実施した」と報じられ、「厚労省は近く具体的な制度案を示し、2021年度のできる限り早期に実現する方針を説明した」とあることから、グループ会社が送金アプリ「pring」を手掛ける同社に思惑的な買いが向かったようだ。

■PALTEK <7587>  578円  +44 円 (+8.2%)  本日終値

PALTEK<7587>が一時8.9%高の582円と急動意、一気に水準訂正高に動き出している。PBRは依然として0.6倍台と割安で上値指向が強い。目先、半導体関連は出遅れていた中小型株に物色の流れがシフトしている。そのなか、同社は独立系半導体商社で特定用途向け半導体に強みを持っておりマーケットの視線が向いている。特に電子デバイスで、搭載した集積回路の設定を後から自由に変えることができるFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)を取り扱っており、これが高速通信規格5Gを基盤としたIoT時代の有力商品として注目度が高い。業績も21年12月期経常利益が前期比7.4倍の3億2000万円予想と急拡大が見込まれている。

■ザインエレクトロニクス <6769>  818円  +50 円 (+6.5%)  本日終値

ザインエレクトロニクス<6769>の上値追い鮮烈、商い増勢のなか前日比57円高の825円まで上値を伸ばす場面があった。半導体関連株は世界的な需給逼迫を背景に時価総額上位の主力株に買いが集まっていたが、ここにきて上昇一服場面となり、相対的に出遅れている中小型株が草刈り場となっている。同社は時価総額100億円前後と小型だが、ファブレス半導体の草分けで特定用途向け製品を手掛け、自社ブランドのLSI開発を強みとし、産業機械分野で高いニーズを獲得している。特に人工知能(AI)・IoT や電気自動車(EV)・自動運転分野といった次世代成長産業への展開力の高さが注目されている。業績も20年12月期は営業赤字を余儀なくされたが、21年12月期は小幅ながら黒字転換が見込まれ、大底脱出の公算が大きくなっている。

■イソライト工業 <5358>  705円  +32 円 (+4.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

イソライト工業<5358>が上げ足を加速、49円高と値を飛ばし2週間ぶりに700円台に乗せてきた。5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも目前に迫っている。世界的な半導体需給の逼迫やそれに対応したサプライチェーンの強化及び大手半導体メーカーの設備投資増強の動きなどが、半導体関連株の物色人気につながっている。目先は先駆した主力銘柄には利益確定の売り圧力が顕在化している一方、半導体周辺の中小型で相対的に出遅れる銘柄群に買いが回っている。そのなか、同社はセラミックファイバー大手で、半導体用工業炉向けに高水準の需要獲得が見込まれることで、投資資金の流入が活発化している。

■川口化学工業 <4361>  1,283円  +37 円 (+3.0%)  本日終値

川口化学工業<4361>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新。5日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、売上高を70億円から71億円(前期比7.1%増)へ、営業利益を1億5000万円から2億5000万円(同3.1倍)へ、純利益を1億円から1億8000万円(同3.0倍)へ上方修正したことが好感された。従来はコロナ禍の影響により厳しい受注状況を見込んでいたが、主要製品であるゴム薬品部門が自動車生産の回復に合わせ前年同期を上回っているほか、医療用途ゴム薬品の拡販が継続するとみられることが要因。また、中間体部門やその他部門でも、医薬品用途脱水縮合剤の需要に合わせた生産体制を強化するなど、グループで効率生産や合理化に努めたことも寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(20年12月~21年2月)決算は、売上高18億1100万円(前年同期比5.2%増)、営業利益1億300万円(同96.5%増)、純利益7800万円(同94.2%増)だった。

■デザインワン・ジャパン <6048>  250円  +7 円 (+2.9%)  本日終値

デザインワン・ジャパン<6048>が後場動意。前日に比べ一時8%超上昇し、年初来高値を更新した。同社はきょう、中小企業の生産性向上やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援する業務改善クラウドサービス「ZENO(ゼノ)」が、弁護士ドットコム<6027>のクラウド型電子契約サービス「クラウドサイン」との連携機能の提供を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。ただ、買い一巡後は伸び悩む動きとなっている。ZENO(ゼノ)では、物品購入や押印、休暇、契約などの申請・承認を行うことができるワークフローシステムを提供。今回の連携により、社内稟議申請と電子契約情報をZENO上で一元管理できるようになり、契約書の作成から締結、振り返りにかかる時間の短縮を実現することができるとしている。

●ストップ高銘柄

リード <6982>  1,038円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

日本ラッド <4736>  759円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

ベビーカレンダー <7363>  10,050円  -3,000 円 (-23.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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