永遠のテーマ、賃貸と持ち家どっちが良い?

市況
2021年4月6日 19時14分

みなさん、こんにちは!フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。今回は、永遠のテーマとして各所で語られている「賃貸と持ち家、どっちが良いのか」についてお話していきます。結論から申し上げると、どちらが良いのかは人によって異なると思います。

■前提として、買った物件は資産ではなく負債になる可能性も考えておくこと

資産になる、つまり、買った時よりも売る時の方が高価格になるような物件を選ぶには、基本的には物件の目利きが必要です。多くの方がローンを組んで物件を購入されるかと思いますが、買った価格以上の価値が得られる家を買えば資産になり、買った価格以下の価値しか得られなければ負債になってしまうという考え方ができます。特に大きな買い物になるからこそ、数ある物件は、負債になるリスクを抱えていることを意識しておくに越したことはないです。

■割高の買い物にしないために注意しておくこと

日本の人口は今後減っていくといわれているので、住宅の需要は減りますし、空き家も増えていくという前提に立てば、物件価値は下がりやすいといえるでしょう。また、賃貸は家賃を払っても自分のものにはならないけれども、持ち家は払った分だけ自分のものになるといわれていますが、ローン返済が終わっても維持費はかかり続けます。例えば、固定資産税、修繕費、管理費(マンションの場合)など。また購入時には不動産業者への手数料がかかりますし、ローンを組めば金利も上乗せされます。そういったコストを考えると、購入するよりも賃貸で住んでいた方がお得だったということも考えられます。いくら自分のものになるといえど、割高の買い物をしてしまうのは不本意ですよね。

■家を購入するということは様々なリスクを引き受けること

また、持ち家を持つことで、災害が起こるリスクや、病気や解雇等で働けなくなりローンが払えなくなるリスクを引き受ける必要があります。このリスクを回避するための保険に加入することにより追加でお金がかかってしまいます。

■持ち家を買っても大丈夫な人

これを踏まえたうえで、持ち家を買うと良い人といえるのは、まずは物件の目利きができる人です。将来買った以上の価値をもたらしてくれる物件を厳選したり、地価や建築費の上昇による物件価格の上昇などの時流を読む自信のある方です。もしくは、先述のリスクを踏まえても買いたいと思える物件に出会えた方です。どうしても住みたいお気に入りの物件に出会い、その物件がたとえ負債になっても良いと思える場合は、お金よりも心の満足度を優先しているということなので問題がないと思います。結論、賃貸と持ち家のどちらが良いのかは人によるということになります。

※投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

掲載元:SBI証券「知っトクおかねコミュニティ」 https://www.beach.jp/community/SBISEC/index

《HT》

提供:フィスコ

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