話題株ピックアップ【夕刊】(2):昭電工、ルネサス、住友鉱

注目
2021年4月7日 15時14分

■昭和電工 <4004>  3,420円  +95 円 (+2.9%)  本日終値

昭和電工<4004>は4日続伸で連日の年初来高値更新と気を吐いている。時価は2019年5月以来約2年ぶりの高値圏を走る。20年12月期は営業損益が194億4900万円の赤字となったが、21年12月期は急回復が見込まれている。半導体市場の活況を受けて電子材料用ガスが伸びているほか、自動車販売の好調を背景とした部材需要の拡大が収益に貢献、45億円の黒字に転換する見通し。市場では「昨年の日立化成買収に伴う半導体関連の業容拡大効果が見込まれることが大きい」(中堅証券アナリスト)と評価する声がある。

■アクシージア <4936>  1,545円  +41 円 (+2.7%)  本日終値

アクシージア<4936>は反発。同社は2月にマザーズ市場に上場した直近IPO銘柄で、化粧品や健康補助食品の製造・販売事業を手掛けている。きょう、中国のSNS型ECプラットフォーム「RED」と広告戦略連携契約を締結したと発表しており、これが好感されたようだ。REDは、2013年に中国で設立された若者向けのライフスタイルプラットフォーム。同社では、この契約の締結によりREDのプロモーション資源を活用し、広告露出の強化やブランド認知の向上を図るとしている。

■ルネサス <6723>  1,270円  +29 円 (+2.3%)  本日終値

ルネサスエレクトロニクス<6723>が3日ぶりに反発。7日付の日本経済新聞朝刊で「ルネサスエレクトロニクスは、茨城県の工場火災で生産できなくなった半導体製品の一部を、愛媛県の工場で生産する方針を固めた」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、出荷が火災前まで戻るまでに時間がかかることから代替生産の準備を進めてきたという。愛媛工場だけでは補いきないことから、国内の別拠点や海外メーカーへの生産委託などさらに代替生産を広げる方向で調整を続けるとしている。

■住友金属鉱山 <5713>  4,984円  +106 円 (+2.2%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>は上値指向にある。一時132円高で5010円まで上値を伸ばし、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現で波動転換を示唆している。金市況が目先底入れの動きとなっており、前日のNY金先物価格は4日続伸と戻り歩調をみせている。これを背景に金市況と株価連動性の高い同社株に買いが流入している。

■竹内製作所 <6432>  3,055円  +61 円 (+2.0%)  本日終値

竹内製作所<6432>は反発。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は3600円とした。同社は海外売上比率が99%(20年2月期実績)のグローバルミニショベルメーカー。欧米の堅調なインフラ需要は株価には織り込み済みだが、課題だったアフターサービス拠点拡充や北米向けの販売体制強化などの先行投資を着実に行ってきており、この中長期成長力は株価に織り込まれていないとみている。

■丸井グループ <8252>  2,098円  +38 円 (+1.8%)  本日終値

丸井グループ<8252>が反発。SMBC日興証券が6日付で同社の投資判断を「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げ、目標株価を前回の2000円から2400円へ増額したことが好材料視された。レポートでは、5月に発表の新中期経営計画で示される成長施策や還元策に期待と報告。また、コロナ禍で鈍化したFinTech事業は消費活動の正常化とともに、時差をもって営業債権が増加に転じるとみている。小売事業は成長が期待しにくいが、それゆえの新規事業強化に期待したいとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  8,487円  +121 円 (+1.5%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は反発し頑強な値動きを示している。前日に米10年債利回りが1.6%台半ばまで低下したことで、外国為替市場ではドルが売られる展開となり、足もと1ドル=109円70銭台と110円ラインを割り込んで推移している。これは為替感応度の高い自動車セクターにとって輸出採算悪化につながることで株価にはマイナスとなる。ただ一方では、中国での自動車販売需要の好調が伝わっており、トヨタ、ホンダともに3月の中国での新車販売台数が前年同月比で急増していることが、株価押し上げ材料となっている。

■ディスコ <6146>  37,400円  +450 円 (+1.2%)  本日終値

ディスコ<6146>は反発。6日取引終了後に発表した21年3月期第4四半期(1~3月)の単体売上高(速報値)が前年同期比43.5%増の456億8300万円に拡大しており、これを好感する買いが入った。21年3月期通期の個別売上高は1533億5700万円となり、計画の1452億円を5.6%上回った。また、同時に発表した1~3月期の個別出荷額は前年同期比44.7%増の462億6000万円だった。精密加工装置は5Gをはじめ、民生品や車載向けなど幅広い用途での需要が高まったことから、アジア向けを中心にダイサー、グラインダーの出荷が大幅に増加したほか、消耗品である精密加工ツールは、顧客の高い設備稼働率など背景に高水準の推移となった。

■吉野家ホールディングス <9861>  2,242円  +25 円 (+1.1%)  本日終値

吉野家ホールディングス<9861>は反発。6日取引終了後、21年2月期連結業績予想の赤字縮小を発表したことが好感された。売上高は1723億円から1703億4800万円(前の期比21.2%減)に見直したが、営業損益は87億円の赤字を53億3500万円の赤字(前の期は39億2600万円の黒字)、最終損益は90億円の赤字を75億300万円の赤字(同7億1300万円の黒字)に修正した。売上高は1月の緊急事態宣言による営業時間短縮の影響もあり、従来予想を下回る見通し。ただ、損益面では仕入れコスト低減を含む全社的なコストダウンの効果が表れたほか、原価ロスや労働時間などのコストコントロールが奏功し、下期の営業利益は黒字に転じたようだ。また、助成金収入を営業外収益に計上したことも業績の押し上げ要因に働いた。

■マクドナルド <2702>  5,110円  +30 円 (+0.6%)  本日終値

日本マクドナルドホールディングス<2702>は3日ぶりに反発。6日の取引終了後、3月度の月次売上高を発表。既存店売上高は前年同月比7.5%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。既存店客数は0.8%増と20年2月以来のプラスとなった。安全で利便性の高い店舗でのアクション、ドライブスルー、デリバリー、デジタルの強化の継続などで、ベースセールスが上昇しているという。3月は期間限定商品として、春の風物詩「てりたま」シリーズを販売した。なお、全店売上高は同8.4%増だった。

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