株価指数先物【引け後コメント】 連日でBofAによるTOPIX先物買いが目立つ

市況
2021年4月7日 18時01分

大阪6月限

日経225先物 29710 +10 (+0.03%)

TOPIX先物 1966.0 +11.0 (+0.56%)

日経225先物(6月限)は前日比10円高の2万9710円で取引を終了。寄り付きは2万9720円とシカゴ先物清算値(2万9680円)を上回り、小幅に反発してスタート。前日の大幅な下げに対する反動もあり、寄り付き直後には2万9870円まで上昇幅を広げた。しかし、買い一巡後は不安定な相場状況となり、前場半ばには一時2万9520円まで軟化。ただ、ひとまず2万9500円水準で下げ渋ると、後場は前日終値を挟んだ狭いレンジでの推移が続き、小幅に反発して取引を終えた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1800を超え、全体の8割を占めている。TOPIX型優位の需給状況によって、NT倍率は先物中心限月で15.11倍に低下。5日移動平均線水準の攻防から、目先的には15.00倍辺りまでの低下は想定しておいた方がよさそうだ。日経平均型においては、米長期金利の低下による米半導体株の反応が限定的だったこともあり、NT倍率の低下はある程度想定されていた。しかし、指数寄与度の大きい銘柄ではソフトバンクグループ <9984> 、アドバンテスト <6857> 、TDK <6762> が堅調な半面、ファーストリテイリング <9983> 、エムスリー <2413> 、信越化学 <4063> 、東京エレクトロン <8035> が軟調と高安まちまちであり、方向感をつかみづらくさせている。特にファーストリテイリングについては、8日の決算発表を前にポジションを圧縮した可能性もあるため、明日も日経平均株価の重荷となる可能性は高そうだ。

また、新型コロナウイルスの感染者数が東京都で2カ月ぶりに500人を超えた。小池都知事は、まん延防止等重点措置の適用要請を検討する考えを示したと伝わっており、アルゴリズム発動による短期筋のショートポジションの積み上がりも警戒されよう。加えて、アルケゴス絡みの処分売りに伴う損失を埋めるためのポジション圧縮の影響も、引き続き警戒されるところであり、狭いレンジ推移が続きそうだ。

今後、決算発表の本格化に伴って業績相場への移行が想定されるため、ポジションは大きく傾けづらい需給状況にもなる。短期的に仕掛けてくる商いについても、その後のカバーは早いと考えられ、大きく変動する状況下では、その後の反動を想定した短期的なポジションとし、その他はNTによるスプレッド狙いでの対応か。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1660枚の売り越しに対して、JPモルガンが540枚、SMBC日興が500枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが960枚、バークレイズが930枚の売り越しに対して、BofAが1110枚程度の買い越しだった。薄商いのなか、連日でBofAによるTOPIX先物買いが目立っている。

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