株価指数先物【引け後コメント】 引き続きNTロングなどスプレッド狙いでの対応を想定

市況
2021年4月8日 17時54分

大阪6月限

日経225先物 29670 -40 (-0.13%)

TOPIX先物 -14.0 (-0.71%)

日経225先物(6月限)は前日比40円安の2万9670円で取引を終了。寄り付きは2万9690円とシカゴ先物清算値(2万9680円)にサヤ寄せする形で小幅に下落して始まった。その後も断続的なインデックス売りによる影響から軟化し、前場半ばには2万9510円まで下落幅を広げた。しかし、2万9500円水準での底堅さが確認される形となり、後場は2万9600円~2万9650円辺りでの推移が続き、引け間際にはショートカバーを交えた値動きにより、2万9750円と上昇に転じる場面も見られた。

前日のTOPIX優位の状況から一転、本日はTOPIX型の弱さが目立ち、これによりNT倍率は先物中心限月で15.19倍に上昇。一時15.23倍まで切り上がる場面も見られ、上値抵抗線として意識されている75日移動平均線水準での攻防となった。要因としては、TOPIX型の巻き戻しの動きに対して、指数インパクトの大きいファーストリテイリング <9983> 、東京エレクトロン <8035> 、エムスリー <2413> などが引けにかけて一段高となったインパクトが大きい。

ファーストリテイリングについては大引け後に決算発表を控えていたこともあり、ショートカバーに向かわせた面もあるだろう。決算内容についてはコンセンサスの範囲内であるため、サプライズ感はないものの、上方修正に対してADR市場で評価する動きとなるかが注目されよう。指数インパクトが大きいこともあり、ナイトセッションの日経225先物にも影響を与えることになる。とはいえ、薄商いの需給状況ではポジションを傾けてくるトレードは手控えられやすく、引き続きNTロングなどスプレッド狙いでの対応を想定しておきたい。

手口面では日経225先物は三菱UFJが500枚、クレディスイスが460枚程度の売り越しに対して、BofAが450枚程度の買い越しだった。TOPIX先物は野村が1060枚、ソジェンが910枚、クレディスイスが790枚程度の売り越しに対して、BofAが870枚、UBSが720枚程度の買い越しだった。

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