【↓】日経平均 大引け| 小反落、決算発表本格化を前にリスク回避の売り優勢 (4月8日)

市況
2021年4月8日 18時25分

日経平均株価

始値  29675.88

高値  29744.79(14:54)

安値  29516.42(09:42)

大引け 29708.98(前日比 -21.81 、 -0.07% )

売買高  11億3446万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆5445億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均が小幅反落、目先リスク回避の売りが優勢に

2.手掛かり難のなか、国内の新型コロナ感染者増加が重荷

3.米中摩擦先鋭化を懸念するムードも上値を重くする材料

4.半導体関連の一角や海運など景気敏感株が下値を支える

5.日経平均の下げは小幅ながら全体の86%の銘柄が下落

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比16ドル高と小反発した。FOMC議事録で早期の緩和策縮小観測が後退したことが下支えとなり底堅く推移した。

東京市場では売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は小幅反落した。TOPIXの下げが相対的に大きく、値下がり銘柄数の多さが目立つ。

8日の東京市場は、前日の米国株市場で主要株指数が高安まちまちであったことから手掛かり材料に乏しく、国内企業の決算発表本格化を前に買いポジションを引き下げるリスク回避の動きが優勢だった。米国を筆頭に世界的な景気回復期待は根強いものの、国内で新型コロナウイルスの感染者数が再拡大傾向にあることや、米中摩擦の先鋭化を懸念するムードも拭えなかった。銀行株が売られる一方、半導体関連セクターの一角などが底堅さを発揮したほか、海運や機械などグローバル景気敏感セクターが買われ下値を支えた。もっとも、業種別では33業種中、29業種が下落。個別ベースでも値下がり銘柄数は1800を大きく上回り、東証1部全体の86%を占める売り圧力の強い地合いだった。

個別では、ソニーグループ<6758>が軟調、武田薬品工業<4502>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。日本航空<9201>が水準を切り下げ、伊藤忠商事<8001>も軟調。三光合成<7888>、リソー教育<4714>、ユーグレナ<2931>、ダブル・スコープ<6619>などが大幅安、セレス<3696>、マネックスグループ<8698>などの下げも目立った。

半面、任天堂<7974>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢だった。レーザーテック<6920>も朝安後にプラス圏に切り返した。東芝<6502>は売り買い交錯となり小安く引けた。キーエンス<6861>、エムスリー<2413>が堅調、日本電産<6594>もしっかり。ウイングアーク1st<4432>が値を飛ばし、シュッピン<3179>も高い。日立金属<5486>も上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、エムスリー <2413> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約112円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、ソニーG <6758> 、第一三共 <4568> 、KDDI <9433> 、花王 <4452> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約49円。

東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)海運業、(2)その他製品、(3)機械、(4)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)銀行業、(3)繊維製品、(4)電気・ガス業、(5)陸運業。

■個別材料株

△買取王国 <3181> [JQ]

21年2月期利益予想の増額修正と増配を好感。

△ディップ <2379>

22年2月期業績の急回復見通しを好感。

△シュッピン <3179>

3月売上高が前年同月比5割増。

△Tワークス <3997> [JQ]

広島銀行に体験型ARアプリを提供開始。

△オービック <4684>

SMBC日興証券が目標株価を1万5700円→1万7500円へ引き上げ。

△日立金 <5486>

「日立が8000億円超で保有株売却」と報道。

△富士電機 <6504>

「パワー半導体投資を1年前倒し」と報道。

△黒田精工 <7726> [東証2]

EV用モーターや半導体製造装置向けねじが収益回復。

△メニコン <7780>

米J&Jビジョンと近視進行抑制レンズで業務提携。

△シルバライフ <9262>

いちよし証券が買い推奨でカバレッジを開始。

▼ユーグレナ <2931>

海外公募による1株利益の希薄化を警戒。

▼ウエルシア <3141>

今期業績見通しはコンセンサスを下振れ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ワタベ <4696> 、(2)ウイングアク <4432> 、(3)シュッピン <3179> 、(4)シルバライフ <9262> 、(5)武蔵精密 <7220> 、(6)ラクーンHD <3031> 、(7)レッグス <4286> 、(8)東京機 <6335> 、(9)日立金 <5486> 、(10)メニコン <7780>

値下がり率上位10傑は(1)三光合成 <7888> 、(2)リソー教育 <4714> 、(3)WSCOPE <6619> 、(4)ユーグレナ <2931> 、(5)ヒトコムHD <4433> 、(6)マネックスG <8698> 、(7)モリテック <5986> 、(8)ヨータイ <5357> 、(9)クワザワHD <8104> 、(10)CKサンエツ <5757>

【大引け】

日経平均は前日比21.81円(0.07%)安の2万9708.98円。TOPIXは前日比15.57(0.79%)安の1951.86。出来高は概算で11億3446万株。東証1部の値上がり銘柄数は285、値下がり銘柄数は1883となった。日経ジャスダック平均は3943.32円(10.47円安)。

[2021年4月8日]

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