話題株ピックアップ【夕刊】(1):日立金、オービック、海運株

注目
2021年4月8日 15時14分

■武蔵精密工業 <7220>  2,139円  +132 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

武蔵精密工業<7220>が続急伸、3月23日につけた年初来高値2060円を上回り再び新値街道に突入した。更に18年5月につけた2132.5円(分割後修正値)も上回ったことで、上場来高値も一気に更新となった。同社はギアなどを扱うホンダ系の自動車部品メーカーで、21年3月期業績は大幅営業減益見通しながら、22年3月期は急回復に転じる可能性が濃厚とみられ、決算発表を前にそれを先取りする買いを呼び込んでいる。電気自動車(EV)向けギアでも実績が高く、世界的なEVシフトのなかでも活躍余地が広がる。

■日立金属 <5486>  1,901円  +88 円 (+4.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

日立金属<5486>は大幅続伸。8日付の日本経済新聞朝刊で「日立製作所は7日、上場子会社の日立金属を米投資ファンドのベインキャピタルと国内系ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)などの日米ファンド連合に売却する方針を固めた」と報じられており、これが材料視された。売却額は8000億円を超える見通しという。

■メニコン <7780>  6,760円  +310 円 (+4.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

メニコン<7780>は大幅高で4日ぶりに反発。7日の取引終了後、米国のジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンと近視進行抑制分野におけるコンタクトレンズの事業展開でグローバルに業務提携すると発表しており、これを好感する買いが入った。同社は19年から欧州で近視進行抑制コンタクトレンズ「Bloom Night」「Bloom Day」を発売している。今回の提携により、同社は製品及びサービスの開発・製造を担うとともに、更なる顧客の拡大を目指すという。Bloom Nightは、オランダから販売を開始し、順次、承認を取得し販売地域を拡大していく予定だ。

■カネカ <4118>  4,695円  +195 円 (+4.3%)  本日終値

カネカ<4118>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付で同社の投資判断を「アンダーウエート(弱気)」から「オーバーウエート(強気)」に2段階引き上げ、目標株価も前回の2460円から5600円へ増額したことが好材料視された。レポートでは、22年3月期はMaterial Solutions Unit部門に加え、Quality of Life Solutions Unit部門も増益が期待できるとし、営業利益はコンセンサスを上回ると予想している。また、ESGやSDGsの観点から、100%植物由来の生分解性ポリマーPHBH「Green Planet」に注目。競合企業並みの単価設定であれば、売上高営業利益率20%超が実現可能とみている。

■オービック <4684>  19,890円  +470 円 (+2.4%)  本日終値

オービック<4684>が5日ぶりに反発。SMBC日興証券が7日付で同社の投資判断「2(中立)」を据え置き、目標株価を1万5700円から1万7500円へ引き上げており、これが好材料視された。レポートでは、24年3月期頃まではシステムサポートの強い増収傾向が継続すると予想。業績は好調に推移しており、自らの生産性を高めながら、今後も利益成長を続けるとみている。一方、コロナ環境下で急速に高まった株価バリュエーションの調整には注意が必要と指摘している。

■富士電機 <6504>  4,945円  +75 円 (+1.5%)  本日終値

富士電機<6504>が続伸。株価は1990年以来約31年ぶりの高値圏を快走する展開となっている。8日付の日本経済新聞朝刊で「富士電機は電気自動車(EV)の中核部品となるパワー半導体関連の投資計画を1年前倒しする」と報じられており、これが材料視されたようだ。記事によると、22年度までの4年間で山梨県の工場などに1200億円を投じるという。世界的なEV普及が見込まれるなか、電力を効率的に管理するパワー半導体の増産体制を整えるとしており、EV需要の取り込みが期待されている。

■日本郵船 <9101>  4,020円  +60 円 (+1.5%)  本日終値

日本郵船<9101>、 商船三井<9104>、 川崎汽船<9107>など大手海運株が揃って上昇する展開。米中摩擦の問題は警戒されるが、ワクチン普及を背景とした世界的な景気回復への期待がグローバル物流需要も刺激しており、特にコンテナ船運賃の高騰などで大手海運株の収益回復色が強い。郵船は21年3月期の経常利益を従来予想の1600億円から2000億円に、商船三井は950億円から1200億円に、川崎汽は500億円から750億円にそれぞれ上方修正している。

■ライフネット生命保険 <7157>  1,290円  +16 円 (+1.3%)  本日終値

ライフネット生命保険<7157>が5日ぶりに反発。7日の取引終了後、3月の新契約件数が前年同月比14%増の8833件だったと発表。20年度の新契約件数は10万587件と過去最高となり、これが好感されたもよう。また、保有契約の年換算保険料は187億1400万円、保有契約件数は43万9957件となった。

■ユーザーローカル <3984>  4,880円  +50 円 (+1.0%)  本日終値

ユーザーローカル<3984>が全般軟調相場に抗して続伸。ビッグデータ解析やAIを活用した業務支援ビジネスを展開する。AIアルゴリズム実装、AIサービスの新規開発などに経営資源を投下し、業績も高成長路線をまい進している。12年6月期以降10年近くにわたり大幅増収増益基調を継続している点に改めて注目が集まっている。

■GMOインターネット <9449>  3,495円  +35 円 (+1.0%)  本日終値

GMOインターネット<9449>は4日続伸。8日付の日本経済新聞朝刊で「GMOインターネットグループは『非代替性トークン(NFT)』を活用した事業へ参入する」と報じられており、これが材料視されたようだ。記事によると、希少性が証明されたアートや音楽作品などの流通プラットフォームを数カ月以内に構築することを目指すという。暗号資産事業で実績のあるGMOの参入で、国内でも一般向けにNFTの活用が進む可能性があるとしている。

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