株価指数先物【寄り前コメント】 225先物は5日移動平均線を挟んだ狭いレンジ取引

市況
2021年4月14日 8時08分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 29820 +40 (+0.13%)

TOPIX先物 1962.5 +1.0 (+0.05%)

シカゴ先物 29830 +50

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

13日の米国市場はNYダウが下落する一方、S&P500、ナスダックは上昇。3月の米消費者物価指数(CPI)は予想を上回る伸びとなり、インフレ加速への警戒を強めた。また、米保健当局がジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナワクチンの接種を一時中断するよう勧告したと伝わると、経済正常化が遅れるとの懸念が台頭し、相場の重荷に。しかし、CPIについては予想を上回る伸びながらも、景気刺激策への根強い期待によって長期金利は低下し、ハイテク株への下支えとなっている。

シカゴ先物清算値は大阪比50円高の2万9830円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万9770円で始まると、一気に2万9560円まで軟化する場面が見られた。しかし、2万9500円台での底堅さを確認すると戻り基調を強め、米国市場の取引開始時点で上昇に転じている。引けにかけてじり高基調を続けており、2万9850円まで上昇。高値圏での保ち合いを経て、2万9820円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米長期金利の低下は安心感につながり、下値の堅さは意識される。しかし、薄商いのなかでトレンドは出にくく、短期のヘッジファンドの売買による影響を受けやすい。13日の上昇で12日の下落分を埋めており、ショートカバーは一巡していると考えられる。3万円接近局面では利益確定の動きも想定され、日経225先物は5日移動平均線を挟んだ、狭いレンジ取引が見込まれよう。

NT倍率は先物中心限月で15.18倍に上昇しており、再び上値抵抗線として意識されている75日移動平均線に接近。同水準を明確に上放れるまでは、NTロングの流れにも向かいづらいところか。

なお、VIX指数は16.65に低下しており、依然としてボトム圏での推移であるため、2万9500円水準に売り仕掛けてくる場面では、その後のリバウンドを狙ったロング対応になるだろう。薄商いのなかではインデックス売りの影響を受けやすいが、押し目拾いのスタンスは継続したい。

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