PCNETがマイナスに転じる、21年5月期業績及び配当予想を上方修正も材料出尽くし感
パシフィックネット<3021>は朝高の後、マイナスに転じる。13日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、売上高を50億円から52億円(前期比13.9%増)へ、営業利益を5億円から7億6000万円(同83.6%増)へ、純利益を3億3000万円から5億円(同72.7%増)へ上方修正し、あわせて23円を予定していた期末一括配当を29円に引き上げると発表したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。
法人や官公庁向け情報機器のサブスクリプション(中長期レンタル)や運用保守・クラウドなどのITサービスを提供するITサブスクリプション事業が好調に推移し、第3四半期累計(20年6月~21年2月)の営業利益が過去最高を更新するなど、足もと業績が好調に推移していることが要因。第4四半期は人材確保や社内IT戦略投資を拡大する予定だが、それらを吸収して各利益で過去最高を更新する見込みだ。
なお、同時に発表した第3四半期累計決算は、売上高37億5300万円(前年同期比10.7%増)、営業利益5億6700万円(同73.9%増)、純利益3億7300万円(同66.4%増)だった。