【投資部門別売買動向】海外勢が現先合算で5708億円を買い越す (4月第1週)

市況
2021年4月15日 20時00分

●信託銀行が13週連続で売り越す一方、海外勢が現物・先物合算で5708億円を買い越す

東証が15日に発表した4月第1週(5日~9日)の投資部門別売買動向(現物)によると、3万円大台を挟んだ方向感に乏しい展開となり、日経平均株価が前週末比85円安の2万9768円と2週ぶりに小幅反落となったこの週は、年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が13週連続で売り越した。売越額は2265億円と前週の1637億円から拡大した。証券会社の自己売買は10週ぶりに売り越し、売越額は2558億円だった。前週は1693億円の買い越しだった。

一方、海外投資家が2週連続で買い越し、買越額は4355億円と前週の895億円から急拡大し昨年11月第4週以来約4ヵ月ぶりの大きさだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で3週ぶりに買い越した。買越額は1353億円だった。前週は6143億円の売り越しだった。現物と先物の合算でも3週ぶりに買い越し、買越額は5708億円だった。個人投資家は2週ぶりに買い越し、買越額は1231億円だった。前週は580億円の売り越しだった。

日経平均が3万円を巡る攻防となる中、信託銀行が13週連続で売り越す一方、海外投資家が現物・先物合算で5708億円を買い越した。

■投資部門別売買代金差額 (4月5日~9日)

東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全50社)]

※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

  海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )

4月 ―――

第1週     4,355  ▲2,265   1,231 [  ▲187  1,418 ] 29,768円 ( -85 円)

3月 ―――

第5週      895  ▲1,637   ▲580 [ ▲1,162   582 ] 29,854円 ( +677 円)

第4週    ▲3,729  ▲5,019   3,069 [  2,155   913 ] 29,176円 ( -615 円)

第3週     4,088  ▲2,222  ▲3,186 [ ▲4,051   864 ] 29,792円 ( +74 円)

第2週     3,008  ▲2,721  ▲3,048 [ ▲3,203   154 ] 29,717円 ( +853 円)

第1週      417  ▲4,523    720 [  ▲22   742 ] 28,864円 ( -101 円)

2月 ―――

第4週    ▲3,811  ▲2,098   4,695 [  2,512  2,182 ] 28,966円 ( -1051 円)

第3週     ▲382  ▲1,929   ▲29 [ ▲1,335  1,306 ] 30,017円 ( +497 円)

第2週     3,451   ▲741  ▲4,303 [ ▲4,468   165 ] 29,520円 ( +740 円)

第1週     4,215  ▲1,538  ▲4,041 [ ▲3,967  ▲74 ] 28,779円 ( +1115 円)

1月 ―――

第4週     ▲748  ▲1,028   4,300 [  1,877  2,422 ] 27,663円 ( -968 円)

第3週    ▲1,340  ▲1,718   1,700 [   278  1,422 ] 28,631円 ( +112 円)

第2週     2,614  ▲2,169    537 [  ▲770  1,307 ] 28,519円 ( +380 円)

第1週     3,647    527  ▲2,821 [ ▲3,128   306 ] 28,139円 ( +694 円)

12月 ―――

第5週     ▲74   ▲94  ▲2,541 [ ▲2,303  ▲238 ] 27,444円 ( +787 円)

第4週     ▲500    365   ▲196 [  ▲851   655 ] 26,656円 ( -106 円)

第3週     1,655    61  ▲1,238 [ ▲2,098   860 ] 26,763円 ( +110 円)

第2週     2,557   1,747   ▲910 [ ▲1,402   492 ] 26,652円 ( -98 円)

第1週     1,599   1,230   1,351 [  ▲271  1,622 ] 26,751円 ( +106 円)

※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。

※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。

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