10万円以下で買える、財務健全&低PBR 21社【2部・新興】編 <割安株特集>

特集
2021年4月18日 16時00分

少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。

東証2部、新興企業では685社が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いといわれている。また、割安株という観点から、理論上の解散価値であるPBRが0.8倍を下回る銘柄に絞り込んだ。

下表は東証2部、ジャスダック銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額が50億円以上、(3)株主資本比率が70%以上、(4)実績PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる21社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは16日現在)

なお、16日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【東証1部】編」も併せてご覧ください。

最低投資 株主資本  実績

コード 銘柄名    市場   金額   比率   PBR

<7624> NaITO  JQ  17200   72.2  0.79

<4987> 寺岡製    東2  39600   80.6  0.36

<6091> ウエスコHD 東2  45300   79.5  0.48

<6488> ヨシタケ   JQ  54000   86.9  0.58

<6964> サンコー   東2  54000   72.9  0.37

<4957> ヤスハラケミ 東2  58600   74.0  0.32

<5984> 兼房     東2  62300   86.6  0.37

<7841> 遠藤製作所  JQ  66100   84.8  0.38

<1994> 高橋ウォール JQ  68800   75.9  0.62

<2329> 東北新社   JQ  70100   78.6  0.45

<3440> 日創プロニ  東2  78800   77.9  0.54

<4621> ロック    東2  78800   83.4  0.40

<6882> 三社電機   東2  86500   76.6  0.66

<4761> さくらKCS 東2  87300   77.4  0.61

<1905> テノックス  JQ  88400   73.6  0.51

<4364> マナック   東2  89600   76.7  0.74

<6919> ケル     JQ  91500   81.4  0.55

<3435> サンコテクノ 東2  93100   74.8  0.56

<9036> 東部ネット  JQ  98000   84.5  0.28

<6930> 日本アンテナ JQ  98800   81.8  0.54

<3892> 岡山製紙   JQ  99500   70.9  0.52

※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。

※直近予想が最終赤字の企業は対象から除いた。

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