東京株式(前引け)=急反発、前日の下げ分を帳消しに
22日前引けの日経平均株価は前営業日比591円38銭高の2万9099円93銭と急反発。前場の東証1部の売買高概算は5億3118万株、売買代金概算は1兆1140億9000万円。値上がり銘柄数は1991、対して値下がり銘柄数は148、変わらずは47銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は前日の欧米株高を受け広範囲に買い戻される展開となり、日経平均は大幅反発し2万9000円台を回復した。前場取引終了時点で591円高は前日の下げ分と合致する。世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大が警戒され世界景気回復期待に水を差す形となっていたが、米国ではワクチン接種が急速に進んでいることを背景に景気敏感株が買い戻された。東京市場では、前日までの2営業日で日経平均が1200円近い下落をみせていたこともあり、朝方からそのリバウンドを狙った買いが入り、空売り買い戻しを絡め寄り後も次第高の展開となった。値上がり銘柄数は全体の9割強に達している。
個別では売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が堅調、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>などの半導体製造装置関連株も買いを集めた。トヨタ自動車<7203>も買い優勢。ファーストリテイリング<9983>が値を上げ、日本電産<6594>も上昇した。住石ホールディングス<1514>は商いを膨らませ値上がり率トップに買われた。日本電子<6951>も値を飛ばした。半面、任天堂<7974>が売りに押され、オリックス<8591>も冴えない。コロプラ<3668>が急落、TOKYO BASE<3415>も下値模索が続いている。明豊ファシリティワークス<1717>も利食われた。