東京株式(大引け)=679円高、リスクオフ相場の巻き戻しで急反騰

市況
2021年4月22日 15時41分

22日の東京株式市場は前日までのリスクオフの巻き戻しで急反発に転じた。日経平均は2万9000円台を回復し、ほぼきょうの高値圏で着地した。

大引けの日経平均株価は前営業日比679円62銭高の2万9188円17銭と3日ぶり大幅反発。東証1部の売買高概算は10億8355万株、売買代金概算は2兆2746億8000万円。値上がり銘柄数は1822、値下がり銘柄数は287、変わらずは82銘柄だった。

きょうの東京市場は前日の欧米株市場が総じて高かったことを受け、主力株をはじめ広範囲に買われ、日経平均は大きく切り返す展開となった。前日までの2営業日で1200円近い下落をみせていたことで、目先突っ込み警戒感からの買い戻しや、値ごろ感からの押し目買いが全体を押し上げた。取引時間中はアジア株は高安まちまちの動きだったが、225先物を絡めた買いなどが相場に浮揚力を与える格好に。そのためTOPIXの上げ幅は相対的に小さい。実需面では3月決算企業の決算発表を前に、これまでは慎重な動きもみられたが、直近の波乱相場で値ごろ感が生じたことから、好決算期待株などを拾う動きも観測された。業種別では海運や鉄鋼など景気敏感株の上昇が目立った一方、緊急事態宣言発令を前に銀行、建設、小売など内需株の上値は限られた。

個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が堅調だったほか、売買代金2位と3位を占めたレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>などの半導体製造装置関連株も大きく上昇した。ソニーグループ<6758>、トヨタ自動車<7203>が買い優勢となり、ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。武田薬品工業<4502>が上値指向、日本電産<6594>も強調展開をみせた。gumi<3903>が大商いで急騰、レッグス<4286>、ワイヤレスゲート<9419>も大幅高に買われた。

半面、任天堂<7974>が冴えず、ファーマフーズ<2929>も売りに押された。ANAホールディングス<9202>、オリックス<8591>も小幅ながら軟調。コロプラ<3668>が急落、モバイルファクトリー<3912>、ジェイリース<7187>なども安い。エイベックス<7860>、ローランド<7944>も値を下げた。

出所:MINKABU PRESS

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