中外薬は反落、ロシュ向け輸出減少で第1四半期は2ケタ営業減益
中外製薬<4519>は反落している。22日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高1688億1700万円(前年同期比5.9%減)、営業利益639億6700万円(同11.7%減)、純利益474億1100万円(同8.0%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気されている。
主力の抗悪性腫瘍剤「テセントリク」は引き続き伸長したものの、昨年4月の薬価改定や後発品との競争激化の影響があったほか、関節リウマチ薬「アクテムラ」などロシュ向け輸出が減少した。
なお、21年12月期通期業績予想は、売上高8000億円(前期比1.7%増)、コア営業利益3200億円(同3.9%増)、コア純利益2320億円(同5.7%増)の従来見通しを据え置いている。