話題株ピックアップ【夕刊】(2):アドテスト、みずほFG、SBG

注目
2021年4月26日 15時19分

■キヤノンMJ <8060>  2,601円  +74 円 (+2.9%)  本日終値

キヤノンマーケティングジャパン<8060>がカイ気配スタートで3日続伸。前週末23日の取引終了後、21年12月期連結業績予想について、売上高を5600億円から5670億円(前期比4.0%増)へ、営業利益が325億円から340億円(同8.6%増)へ、純利益が225億円から235億円(同6.8%増)へ上方修正したことが好感された。在宅勤務需要などによりインクジェットプリンターが引き続き好調に推移していることに加えて、テレワーク環境の構築需要などによりITソリューションも計画を上回る見通しとなったことが要因としている。同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高1403億5900万円(前年同期比0.8%減)、営業利益105億8100万円(同36.2%増)、純利益79億8900万円(同94.6%増)だった。

■大阪有機化学工業 <4187>  4,290円  +115 円 (+2.8%)  本日終値

大阪有機化学工業<4187>が高い。東海東京調査センターは23日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価を3320円から4780円に引き上げた。同社は、半導体用フォトレジスト原料、自動車用塗料、粘接着剤、建材など幅広い産業分野での製品開発に欠かせない中間原料であるアクリル酸エステルの製造販売を軸に事業展開しているファインケミカル企業。電子材料事業の主力製品であるArFレジスト原料やEUVレジスト原料の売上高増が今後の業績拡大の牽引役となると予想。同調査センターでは21年11月期の連結営業利益は前期比33%増の58億8800万円(会社予想45億5000万円)、22年11月期の同利益は62億6000万円を予想している。

■アドバンテスト <6857>  10,560円  +260 円 (+2.5%)  本日終値

アドバンテスト<6857>が反発に転じた。前週末23日の米国株市場で半導体関連株が総じて強い動きをみせ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2%あまりの上昇をみせたことで、これは半導体関連セクターには追い風と捉えられる。しかし個別では同日に、半導体関連の象徴であるインテルが市場予測を下回る4~6月期の利益予想を嫌気され大きく売り込まれた。東京市場でも主力級の銘柄は決算発表後に市場期待に届かず売り込まれるケースが目立っていることから、あすに決算発表を控える同社株にも思惑が錯綜。強弱観対立の中で上値の重い展開となった。

■東洋建設 <1890>  577円  +13 円 (+2.3%)  本日終値

東洋建設<1890>が3日続伸。前週末23日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が1690億円から1729億円(前の期比1.1%減)へ、営業利益が109億円から142億円(同53.2%増)へ、純利益が70億円から91億7000万円(同59.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。国内土木事業において、大型の繰越工事数件で見込み以上に設計変更を獲得できたことに加えて、手持ち工事の順調な進捗などが業績を牽引した。また、工事採算の改善なども寄与した。

■UTグループ <2146>  3,630円  +75 円 (+2.1%)  本日終値

UTグループ<2146>が反発。23日の取引終了後、製造業を中心とした人材派遣事業を行うプログレスグループの全株式を取得し、子会社化すると発表しており、これが好感された。プログレスグループの中核企業であるプログレスは、愛知県を中心に岐阜県、三重県、長野県、茨城県に事業拠点を構えており、今回の子会社化により東海地方における更なるキャリアプラットフォームの深化、拡大が可能になると判断したという。取得価額はアドバイザリー費用など含め30億9500万円。なお、業績への影響は、22年3月期業績予想に織り込むとしている。

■みずほFG <8411>  1,542.5円  +30 円 (+2.0%)  本日終値

みずほフィナンシャルグループ<8411>が3日続伸。同社は23日取引終了後、21年3月期最終利益予想を従来の3500億円から4650億円(前の期は4485億円)に増額修正した。国内外ともに顧客部門が堅調に推移した。また、株式相場の上昇で株式等関係損益が改善し、退職給付信託の返還に伴う特別利益を計上したことが業績を押し上げた。なお、同社の決算発表は5月14日に予定されている。

■アドウェイズ <2489>  836円  +13 円 (+1.6%)  本日終値

アドウェイズ<2489>が反発。同社はきょう午前10時30分ごろ、中国子会社が伊藤忠商事<8001>の子会社や上海橙娯文化伝媒とライブコマース事業を行う合弁会社を設立したと発表しており、これが好感されたようだ。同社では、中国のライブコマース市場において業界スタンダードを確立し、市場の健全化を図るとともに、消費者が楽しく安心してショッピングができる環境を提供していくという。また、商品の販売だけでなく、ライブコマースデータを収集、分析し、消費者のタイムリーなニーズを的確に把握することで、メーカーの商品開発のサポートも行っていくとしている。

■ビー・エム・エル <4694>  3,695円  +50 円 (+1.4%)  本日終値

ビー・エム・エル<4694>が後場上げ幅を拡大。正午ごろ、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が1335億円から1385億円(前の期比14.7%増)へ、営業利益が170億円から198億円(同2.0倍)へ、純利益が105億円から135億円(同2.1倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、新型コロナウイルスPCR検査の受託が伸長していることが要因としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,135円  +130 円 (+1.3%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が反発。全般相場の値動きをそのまま映す形で方向感がいま一つはっきりしないものの、下値では買いが厚い展開で堅調な値動きとなった。売買代金は全上場企業を通じて首位。前日の米国株市場では主要株指数が総じて高く、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の上昇率が目立った。米ハイテク株企業への投資を積極化している同社株にとってはポジティブ材料となっている。また、同社が出資するSPAC(特別買収目的会社)と地理情報サービス事業を手掛ける米マップボックスが合併協議中とのメディア報道も株価の刺激材料となったもよう。

■マーベラス <7844>  841円  +5 円 (+0.6%)  本日終値

マーベラス<7844>はしっかり。前週末23日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が240億円から255億円(前の期比0.5%増)へ、営業利益が36億円から44億円(同79.7%増)へ、純利益が24億5000万円から32億5000万円(同80.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。20年11月に発売した新作ゲームソフト「天穂のサクナヒメ」が引き続き好調に販売本数を伸ばしたことが寄与した。また、21年2月に日本国内及びアジア地域で、3月に北米及び欧州で発売した主力IP「牧場物語」シリーズの完全新作「牧場物語 オリーブタウンと希望の大地」も販売が好調に推移し、世界累計出荷本数が70万本(3月26日時点)を突破したことなども貢献した。

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