【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高に追随し買い優勢も上値は重い (4月26日)

市況
2021年4月26日 18時24分

日経平均株価

始値  29095.49

高値  29241.28(13:06)

安値  28896.37(09:44)

大引け 29126.23(前日比 +105.60 、 +0.36% )

売買高  9億7477万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆0874億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、米株高に追随し切り返すも上値重い展開

2.米国では4月PMIが過去最高となるなど景気回復期待強まる

3.米キャピタルゲイン税も報道より小幅になるとの見方で安心感

4.緊急事態宣言3度目の発令に伴う国内景気への影響は警戒材料

5.全体指数は高いものの値下がり銘柄数が値上がりを上回る状態

■東京市場概況

前週末の米国市場ではNYダウは前日比227ドル高と反発した。バイデン米大統領によるキャピタルゲイン課税の引き上げ報道が警戒されたが、増税が相場に与える影響は限定的との見方が浮上し買いが優勢となった。

週明けの東京市場では、前週末の米株高を引き継ぎ買い優勢の展開で始まったが、朝方は日経平均株価も不安定で、マイナス圏に沈むなど上値の重さが意識された。

26日の東京市場は、方向感が定まらない展開だったが、前場後半以降は総じて買い優勢の展開で日経平均はプラス圏で推移した。もっとも東証1部の値下がり銘柄数が1100を超え、値上がり銘柄数を上回った。売買代金も2兆円を小幅に上回る程度で盛り上がりを欠いている。前週末の米国株市場では4月のPMI速報値が過去最高となるなど景況感の回復が確認され、富裕層へのキャピタルゲイン課税引き上げも小幅にとどまるとの見方からNYダウをはじめ主要株指数が揃って上昇した。しかし、東京株式市場は、本格化する主要企業の決算発表をにらみ積極的な買いが入らない状態。緊急事態宣言の発令に伴う国内景気への影響なども株価に重荷となった。空運、鉄鋼、海運など景気敏感株が買われたが、空運2社を除き大きく水準を切り上げる銘柄は少なかった。

個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢だった。マネックスグループ<8698>が物色人気でANAホールディングス<9202>も商いを伴い上昇した。JR東海<9022>なども値を上げている。ザッパラス<3770>がストップ高に買われ、東京製鐵<5423>も一時値幅制限いっぱいまで上昇、オープンドア<3926>も急伸した。低位のホクシン<7897>は値上がり率トップに買われた。

半面、売買代金第2位のエムスリー<2413>が急落、任天堂<7974>も軟調。日本電産<6594>、ソニーグループ<6758>なども売りに押された。ラクーンホールディングス<3031>が値下がり率トップに売り込まれたほか、メディカル・データ・ビジョン<3902>、メディカルシステムネットワーク<4350>も急落した。メドピア<6095>も売られた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、テルモ <4543> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約88円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、中外薬 <4519> 、第一三共 <4568> 、ソニーG <6758> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約67円。うち41円はエムスリー1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)鉄鋼、(4)海運業、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)水産・農林業、(3)倉庫運輸関連、(4)その他製品、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△ソネック <1768>

21年3月期業績は計画上振れ。

△ザッパラス <3770>

今期営業を2.1倍上方修正。

△高度紙 <3891> [JQ]

今期経常は7%増で2期連続最高益更新へ。

△ランサーズ <4484> [東証M]

「地方中小企業のDX化支援プロジェクト」を開始。

△あすかHD <4886>

21年3月期業績は計画上振れ。

△東京製鉄 <5423>

前期経常が上振れ着地・今期は2.4倍増益へ。

△太洋工業 <6663> [JQ]

1-3月期(1Q)経常は黒字浮上・上期計画を超過。

△セブン工業 <7896> [東証2]

前期経常を3.1倍上方修正。

△ANAHD <9202>

前期最終を赤字縮小に上方修正。

△SEHI <9478> [JQ]

前期経常を28%上方修正・24期ぶり最高益更新へ。

▼イメージワン <2667> [JQ]

東証による更なる信用規制強化を嫌気。

▼島精機 <6222>

前期最終を赤字拡大に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ホクシン <7897> 、(2)ザッパラス <3770> 、(3)東京製鉄 <5423> 、(4)オープンドア <3926> 、(5)Gunosy <6047> 、(6)マネックスG <8698> 、(7)テモナ <3985> 、(8)T-BASE <3415> 、(9)日本空港ビル <9706> 、(10)コロプラ <3668>

値下がり率上位10傑は(1)ラクーンHD <3031> 、(2)MDV <3902> 、(3)メディシス <4350> 、(4)アジュバン <4929> 、(5)エムスリー <2413> 、(6)メンバーズ <2130> 、(7)メドピア <6095> 、(8)ワイヤレスG <9419> 、(9)ジェコス <9991> 、(10)SGHD <9143>

【大引け】

日経平均は前日比105.60円(0.36%)高の2万9126.23円。TOPIXは前日比3.17(0.17%)高の1918.15。出来高は概算で9億7477万株。東証1部の値上がり銘柄数は942、値下がり銘柄数は1139となった。日経ジャスダック平均は3915.61円(13.92円高)。

[2021年4月26日]

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