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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─将来のファストリ、キオクシアを探せ!成長株候補にフォーカス(訂正)

市況
2026年10月11日 9時30分

「将来のファストリ、キオクシアを探せ!成長株候補にフォーカス」

●株式投資の醍醐味はやはり成長株投資に

「少女A」は山口百恵さんが芸能界を去ったあと、歌謡界を背負うスターとなった「中森明菜」さんの大ヒット曲だ。株式市場の「○○○A」は、2024年1月以降に新規上場した国内銘柄に付与される銘柄コードのことだ。ほとんどが新興企業であり、将来性が期待される銘柄ばかりである。だが、残念ながらそれらが期待どおりに成長し、株価も上がるかとなったら、もちろんそう簡単にはいかない。現在「○○○A」銘柄は、ETF(上場投資信託)やプロマーケット銘柄を除いて、181銘柄ある。(ちなみに東証全上場銘柄は3707銘柄)。181銘柄もあると、正直、将来性を期待しにくい銘柄も含まれる。なかには上場に辿り着いただけで精一杯といった感の銘柄も存在する。

そんな銘柄はもちろん、投資の対象としてふさわしいとは言えない。上場が目的、これでは収益も伸びず、もちろん株価も上がらない。「新規上場企業=未来発展指向の企業」と限らない点は注意しなくてはならない。過去には売り上げや利益、ビジネスモデルさえも架空に近い企業が上場を果たし、一時は人気化したことさえあるのでなおさらだ。

しかし、忘れてならないのは、将来のファーストリテイリング <9983> [東証P]やキオクシアホールディングス <285A> [東証P]のような銘柄も含まれている可能性があることだ。それらは数年後には驚くほどの高値をつけることになるだろう。積立投資のように毎月1~10万円ほどをコツコツと積み立てる投資法も魅力的ではあるのだが、まだ株価が安い段階で投資し、数年後それが数倍に化ける――キャピタルゲイン狙いというよりも、成長力に期待する投資は、私に言わせると何物にも代えがたい魅力を秘めている。

それを体感するには、もちろん株価が上昇してくれなくてはならない。この点、当たり外れがあるため、最近では成長株投資という言葉さえあまり聞かなくなっているように思う。あなたもそう感じておられるのではないだろうか。しかし、今回はそんな流れに逆らって、成長株候補=「○○○A」銘柄にフォーカスしたい。

●「A」を冠する注目の“未来発展指向の企業”は?

そこで具体的には、まずはVRAIN Solution <135A> [東証G]になる。製造現場に設置するAI(人工知能)外観検査システムの開発、運用で躍進中の企業だ。一体どんな製品か。メーカーが流れ作業で製造する製品には、一定の割合で不良品が発生する。これまではベテラン社員などが目視でそれを取り除いていた。しかし、この会社の製品はそれをAIが判別することで、見逃しを限りなくゼロに近づけ、同時に製造現場の効率化も実現する。当然、導入企業は今後も増え続けるだろう。こう見てよいため、株価も期待が持てる。

DX(デジタルトランスフォーメーション)をはじめクラウドシステムの運用、コンサルで首位企業となると、ベイカレント <6532> [東証P]だ。私の大好きな企業でもあるのだが、今回はベイカレントを脇に置き、同社を追いかける形で躍進中のノースサンド <446A> [東証G]に注目したい。実は、この会社はベイカレントに勤めていた前田知紘社長が独立して経営している企業である。ベイカレントが手薄な領域を狙って事業を拡大中であり、今後の発展が楽しみだ。

実質的にはM&A(合併・買収)事業企業であるが、対象企業を高収益の製造関連に絞って、事業譲渡、経営支援などを行うことで伸びているのが技術承継機構 <319A> [東証G]だ。社名で明らかなように、対象事業を限定しているため、なんでも手掛ける印象のある多くのM&A企業とは一線を画す感があるのが好ましく、事業主からの信頼も得やすい。この効果は大きく、今後も「技術」を継承してもらいたいと依頼する経営者が増え続けるとみてよく、株価も着実高が見込める。

異色の社名で一度聞いたら忘れないのが、KOMPEITO <618A> [東証G]。どのような事業を展開しているのか? 同社は社食のない企業中心に、野菜サラダなどの軽食を置き配しているのだ。世の中には社食を提供する企業よりも、弁当持参や外食に頼る企業の方が圧倒的に多い。そうした企業でも社員の健康には気を配っているため、野菜や軽食の置き配(専用冷蔵庫を設置し、その中に食品を入れておくシステム)なら受け入れられやすい。実際、26年8月期の契約社数は前期比4割増と伸びており、今期はもっと増えるだろうとの予想だ。株価も当然もっと上がってよい。

最後に、Zenmu Tech <338A> [東証G]を。ただし、条件がつく。目先ストップ高を交えて急騰したことで、週末9日は大きく下げてしまった。なぜ、急騰したのか? サイバーセキュリティ関連銘柄だからだ。サイバーセキュリティ関連であれば、オーソドックスな投資なら業界大手のトレンドマイクロ <4704> [東証P]でよい。しかし、私は敢えてZenmu Techに注目したい。この会社は最先端のセキュリティシステムを手掛けているからだ。

それは業界で「秘密計算による分散システム」と呼ばれる手法で、ハッカーは根幹となるデータに近づけないし、近づいても根幹を知るのはほぼ不可能とされているのだ。市場はこの点に着目し株価が急騰したのだが、当面すぐの回復は困難だろうから、値が落ち着いたら手掛ける。こうしたスタンスで臨んでほしい銘柄となる。

2026年10月9日 記

株探ニュース

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