伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 10月12日版
日経平均は6万8150円が押し目になるかが焦点
1. NYダウは10月1日安値の5万0546ドルが大勢の強弱の分岐点
NYダウの10月は、年末へ向けた上昇を開始する前の下値堅い場所を確認する時期になります。そのため、10月は最初の目立った押し目が、10月の最安値になることが多くなっています。
10月が月初から上昇する場合、月初の安値が10月の最安値になります(パターン1)。一方、10月が月初から下げる場合、その下げで付けた目立った安値が10月の最安値になります(パターン2)。
図1は、パターン1、パターン2のどちらにもならなかった場合のNYダウの展開です。「月初に上昇し、戻り高値を付けた後、価格が下げて月初の安値を割れる」、「月初に下げた後、押し目を付けて上昇を開始した後、再度反転下降して、月初の安値を割れる」という展開になったときの動き方を示しています。
2022年(赤の実線)は押し目を付けた後、月末まで上昇して、上げ幅の大きな動きとなっていますが、それ以外の年を見ると、月末まで上値重く推移するか、月末へ向けて上昇しても、それまでに付けた(10月の)高値を超えられないか、(少なくとも10月末まで)その付近までの上昇で終わっています。
図1 NYダウの10月の値動き

図2は、NYダウの日足です。本年10月は1日安値の5万0546ドルが押し目になって、その後、反発調となっています。前週末は10月6日高値の5万1672ドルを超えて、上値、下値を切り上げて、強気の流れができていることを示しています。
10月の値動きの特徴を考慮すると、年末へ向けて上昇を開始して、8月5日に付けた史上最高値5万4744ドルを超える動きになるなら、5万0546ドルが10月の最安値となって、10月中は堅調な展開になると考えられます。
一方で、今後の価格が下げて5万0546ドルを割ると、10月中は上値重い動きになる可能性が大きくなります。
NYダウは、年末までの上げやすい期間に8月5日高値の5万4744ドルを超える可能性があるなら、5万0546ドルが年末まで割れることのない安値となって、今後の価格が徐々に上昇を開始するはずです。
最近の上昇が一時的な動きで終わり、5万0546ドルを割れると、5万4744ドルが当面の強い抵抗になっているという見方が有力になります。弱気の展開になる場合、目先は価格が上昇しても、9月22日高値の5万2319ドルを前に上値を抑えられる公算です。
図2 NYダウ(日足)
