話題株ピックアップ【夕刊】(1):メドレー、高度紙、IHI

注目
2021年4月27日 15時14分

■メドレー <4480>  4,780円  +700 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

メドレー<4480>がストップ高。26日の取引終了後、NTTドコモ(東京都新宿区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好感された。今回の提携により、CLINICSアプリの共同運営によるオンライン診療の普及加速と、付加価値の高い医療ヘルスケアサービスの提供を行うのが狙い。資本面では、メドレーはNTTドコモを割当先とする93万3100株の第三者割当増資を実施する予定で、調達資金50億8300万円は医療プラットフォーム事業における将来のM&A及び資本・業務提携などに当てる方針だ。払込期日は5月11日。なお、第三者割当増資後のNTTドコモのメドレー株保有割合は2.93%となる。

■山洋電気 <6516>  6,880円  +1,000 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

山洋電気<6516>が1000円高はストップ高となる6880円に買われた。きょう午前11時ごろ、22年3月期の連結業績予想を発表し、売上収益986億円(前期比27.2%増)、営業利益105億円(同2.2倍)と前期に続き大幅増益見通しとなったことが好感された。今期の見通しについて同社では、米国や中国を中心に世界経済が持ち直していることを受け、景気は緩やかな回復傾向で推移すると見込んでいる。あわせて発表した21年3月期決算は、売上収益775億600万円(前の期比9.6%増)、営業利益48億3000万円(同4.6倍)と、前日26日に上方修正した値で着地。なお、今期の配当予想は前期比25円増の115円(中間55円、期末60円)としている。

■ニッポン高度紙工業 <3891>  3,845円  +375 円 (+10.8%)  本日終値

ニッポン高度紙工業<3891>が続急騰。株価は前日のストップ高に続き、この日も大幅高となった。前週末23日取引終了後に発表した21年3月期決算は営業利益が前の期比2.8倍の27億6100万円と大幅増益となった。電池用セパレータが風力発電やスマートメーター向けに高水準の需要を取り込んだほか、車載用リチウムイオン電池向けが伸びた。こうしたなか、岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断「B+」を維持するとともに目標株価を2900円から3400円に引き上げた。同社のリチウムイオン電池向けセパレータの成長などを見込んでいる。22年3月期の同利益は前期比10%増の30億5000万円(会社予想30億円)、23年3月期は今期推定比7%増の32億5000万円を予想している。

■日本製紙 <3863>  1,343円  +80 円 (+6.3%)  本日終値

日本製紙<3863>が5日ぶり反発、一時10.7%高の1399円まで上昇した。きょう付の日本経済新聞朝刊が「日本製紙は世界的に需給が逼迫するレアメタルを使わない高性能蓄電池の開発に乗り出す」と報じており、これが材料視されたようだ。記事によると、日本紙が開発する電池はセルロースナノファイバー(CNF)を積層することで大量の電気をためることが可能となるもので、これによりレアメタルが不要となるほか、リチウムイオン電池に比べ製造コストが抑えられるという。まずは再生可能エネルギー向けへの開発を目指し、将来的には電気自動車(EV)での採用も狙うとされている。

■アマノ <6436>  2,895円  +163 円 (+6.0%)  本日終値

26日に決算を発表。「今期経常は23%増益、前期配当を25円増額・今期は5円増配へ」が好感された。

アマノ <6436> が4月26日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比34.7%減の110億円に落ち込んだが、22年3月期は前期比22.5%増の135億円にV字回復する見通しとなった。同時に、前期の年間配当を40円→65円(前の期は84円)に増額し、今期も前期比5円増の70円に増配する方針とした。

⇒⇒アマノの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「1.00%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.00%にあたる75万株(金額で22億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月27日から9月30日まで。

■IHI <7013>  2,246円  +124 円 (+5.8%)  本日終値

IHI<7013>が大幅高で4日続伸。26日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、営業利益が200億円から270億円(前の期比43.8%減)へ、純利益が10億円から120億円(同71.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は1兆1100億円(同11.8%減)の従来見通しを据え置いたものの、その他事業におけるライフサイクルビジネスの売り上げ増加や販管費の削減などが寄与した。また、期末の為替レートが想定よりも円安水準となり為替差益が発生したことも寄与した。

■北海道電力 <9509>  481円  +25 円 (+5.5%)  本日終値

北海道電力<9509>は大幅高。26日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が7190億円から7410億円(前の期比1.0%減)へ、営業利益が390億円から530億円(同25.0%増)へ、純利益が260億円から360億円(同34.7%増)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表しており、これが好感された。1月分の寒波による需要増を業績に反映したほか、燃料・資機材調達などの効率化の上積みも利益を押し上げた。

■NECネッツエスアイ <1973>  1,921円  +88 円 (+4.8%)  本日終値

NECネッツエスアイ<1973>が後場急伸。午前11時30分ごろに発表した21年3月期連結決算が営業利益255億6300万円(前の期比57.4%増)と大幅増益となったのに続き、22年3月期も営業利益260億円(前期比1.7%増)と連続最高益更新を見込み、年間配当を前期比3円増の38円を予定していることが好感された。今期は、前期に集中したGIGAスクール案件の反動や、過去に受注した大型メガソーラー発電所建設案件がほぼ終了したことなどから、売上高は3200億円(同5.6%減)と減少を見込むものの、働き方改革分野や通信事業者向けなどのより収益性の高い領域で拡大を図ることや、引き続きプロジェクト管理・原価管理強化を進めることで増益を確保する見通しという。

■Pアンチエイ <4934>  11,410円  +490 円 (+4.5%)  本日終値

プレミアアンチエイジング<4934>が大幅高。26日の取引終了後、中国の大手テクノロジー企業テンセント(深セン)と、戦略提携を締結したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、両社が協力し中国市場での新たな越境型ソーシャルD2Cモデルを実現させ、「DUO」ブランドを始めとした「CANADEL」「sitrana」「immuno」の中国市場での売り上げ拡大を目指すのが狙い。Pアンチエイは既に「DUO」ブランドを中国のECプラットフォームでビジネスを展開しているが、テンセントとの戦略提携をきっかけに重要戦略として掲げる中国での売り上げ拡大を加速的に進めるとしている。

■キッコーマン <2801>  6,840円  +280 円 (+4.3%)  本日終値

キッコーマン<2801>が後場急上昇。正午ごろ、上限を220万株(発行済み株数の1.15%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は21年5月6日から22年3月31日までで、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行するためという。同時に発表した21年3月期連結決算は、売上高4681億1900万円(前の期比0.1%減)、営業利益426億1300万円(同7.0%増)だった。しょうゆ部門で「いつでも新鮮」シリーズが売り上げを伸ばしたほか、「濃いだし本つゆ」や豆乳飲料も好調だったが、外食産業が急速に冷え込んだために加工・業務用分野の需要が減少した。また、海外事業が伸長したことや、販管費の削減効果も寄与した。なお、22年3月期は、売上高4925億円(前期比5.2%増)、営業利益439億円(同3.0%増)を見込む。国内では「いつでも新鮮」シリーズを中心に更なる高付加価値化を進めるほか、北米では未使用者およびライトユーザーの開拓を進め安定的な成長を見込む。また、欧州やアジアで2ケタ成長を目指すという。なお、これらは日本基準に基づくもので、IFRSに基づく業績予想は明らかになり次第、発表するとしている。

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