冶金工に物色人気集中、22年3月期営業5割増益予想で大幅増配と自社株買いも発表
日本冶金工業<5480>に物色人気集中、寄り付き大口の買い注文に商いが成立せず気配値で水準を切り上げる展開となっている。同社はニッケル系を中心とするステンレス鋼専業メーカー大手で足もと世界的に販売好調な自動車向けで需要を取り込んでいる。前週末7日取引終了後に発表した21年3月期決算は営業利益段階で前の期比22%減の61億4500万円と減益だったが、これは株価には織り込み済みだった。一方、22年3月期は一転して前期比51%増の93億円を予想しており、年間配当も前期実績比25円増配の70円を計画、これがポジティブ視された。加えて、同日に発行済み株式数の1%に相当する15万7000株、2億5000万円を上限とする自社株買いを実施することを発表したことも買い人気を増幅させている。