オリンパスは売り買い錯綜、今3月期営業54%増益で最高利益更新し自社株消却発表も利食い圧力強い

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2021年5月10日 9時15分

オリンパス<7733>が売り買い錯綜、25日移動平均線近辺で強弱観を対立させている。同社が前週末7日取引終了後に発表した21年3月期の営業利益は前の期比11%減の819億8500万円と2ケタ減益となったが、22年3月期の予想は一転して前期比54%増の1260億円と大幅伸長を見込んでおり、これは株価にはプラスに働く。営業利益は08年3月期以来14期ぶりの過去最高利益更新となる見通し。主力の消化器内視鏡が需要高水準で新製品効果なども反映される見通し。傘下に収めたオランダ医療機器会社の業績寄与も見込まれる。株主還元にも前向きで、年間配当は21年3月期に前の期比2円増配となる12円としたが、22年3月も前期比2円増配の14円を計画。更に同日、発行済み株式数の5.22%に相当する7162万株の自社株消却も発表している。しかし、現在の株式市場の地合いは事前に注目度の高い銘柄については、好決算見通しの発表が前もって織り込まれているケースが多く、目先筋の利益確定売りを誘発しやすい。同社株もその流れに影響されている。

出所:MINKABU PRESS

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