前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2021年5月12日 5時20分

■東海カ <5301>  1,701円 (-215円、-11.2%)

東証1部の下落率4位。東海カーボン <5301> が急反落。同社は10日大引け後に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比39.2%減の39.9億円に落ち込んだが、1-6月期(上期)計画の41億円に対する進捗率は97.5%に達し、5年平均の65.9%も上回った。

■神鋼環境 <6299>  2,577円 (-266円、-9.4%)

神鋼環境ソリューション <6299> [東証2]が急反落。同社は10日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比60.8%増の56.7億円に拡大したが、22年3月期は前期比11.9%減の50億円に減る見通しとなった。

■カーボン <5302>  4,585円 (-410円、-8.2%)

東証1部の下落率9位。日本カーボン <5302> が急反落。同社は10日大引け後に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比66.8%減の3.6億円に大きく落ち込み、1-6月期(上期)計画の12億円に対する進捗率は30.7%にとどまり、5年平均の59.8%も下回った。

■SBG <9984>  9,508円 (-662円、-6.5%)

ソフトバンクグループ <9984> が急反落、1万円大台を大きく割り込んだ。売買代金は全上場企業のなかで断トツ。時価は75日移動平均線を下回る水準まで切り下げた。前日10日の米国株市場ではハイテク株に売りが目立つ展開で、ナスダック総合指数が350ポイント強の波乱含みの下げとなった。ソフトバンクGは米ハイテク企業への投資に積極的で、ナスダック市場の動向との株価連動性の高さが指摘されるだけに目先向かい風が強い。また、同社はきょう決算発表を控えており、この結果を見極めたいとの思惑もリスク回避の売りを助長した。

■日経レバ <1570>  15,650円 (-1,030円、-6.2%)

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が急反落、1000円を超える下げとなった。同銘柄は日経平均株価に連動するETFで変動率が日経平均の2倍に基本設定されているのが特徴であり、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家などを中心とした短期筋の商いが活発化する傾向がある。11日は売買代金が全市場を通じてトップとなった。前日10日の米国株市場でハイテク株が売り込まれナスダック総合指数が大幅安となったことを受け、日経平均は大きく下値を探る展開を余儀なくされた。日経平均の下げ幅は900円を超え、2万8000円台を割り込んだが、それに連動する動きで日経レバも1万5000円大台を下回った。

■C&Fロジ <9099>  1,651円 (-107円、-6.1%)

C&Fロジホールディングス <9099> が急反落。同社は10日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比12.8%増の56.7億円に伸びたが、22年3月期は前期比1.3%減の56億円に減る見通しとなった。

■KeePer <6036>  2,183円 (-125円、-5.4%)

KeePer技研 <6036> が3日続落。10日の取引終了後、21年6月期の単独業績予想について、売上高を115億3500万円から119億2700万円(前期比37.1%増)へ、営業利益を27億円から30億9200万円(同2.3倍)へ、純利益を18億600万円から20億6200万円(同2.3倍)へ上方修正し、あわせて17円を予定していた期末一括配当を18円に引き上げると発表したが、材料出尽くし感が強まる格好となった。SNSでの評価が上がり、高価格帯のコーティングである「EXキーパー」や「ダイヤモンドキーパー」などの施工が大幅に増加していることが要因。また、コロナ禍のなか「愛車を清潔に、キレイに、長く乗ろう」の需要が高まりをみせ、コーティングや洗車のマインドが増加していることも寄与する。なお、同時に第3四半期累計(20年7月-21年3月)決算は、売上高86億6600万円(前年同期比31.6%増)、営業利益23億1000万円(同2.3倍)、純利益15億5500万円(同2.3倍)だった。

■アネスト岩田 <6381>  1,000円 (-57円、-5.4%)

アネスト岩田 <6381> が急落。同社は10日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比3.4%減の42.5億円になり、22年3月期も前期比3.6%減の41億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。

■東エレク <8035>  48,000円 (-2,060円、-4.1%)

東京エレクトロン <8035> が2000円を超える下げで4万8000円まで水準を切り下げたほか、レーザーテック <6920> も大幅安で1万8000円台を割り込んだ。また、SUMCO <3436> なども値を下げた。前日10日の米国株市場ではインテルやエヌビディアなど主力株をはじめ半導体関連が軒並み売りに押される展開となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.7%安と急落した。これを受けて東京市場でも同関連株に売りがかさむ展開となった。

■アミューズ <4301>  2,268円 (-93円、-3.9%)

アミューズ <4301> が大幅反落。10日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が396億円から398億3000万円(前の期比32.3%減)へ、営業利益が30億円から35億7000万円(同30.7%減)へ、純利益が11億5000万円から16億5000万円(同45.2%減)へ上振れて着地したようだと発表したが、全般安もあって好材料視する動きは限定的となった。売上高がほぼ計画通りに進捗した一方、営業原価や販管費を予想以上に抑えることができたことが要因としている。

■堺化学 <4078>  1,896円 (-59円、-3.0%)

堺化学工業 <4078> が大幅反落。11日の複数のメディアで、同社の湯本工場(福島県いわき市)で火災が発生し、少なくとも4人がケガをしたと報じられ、業績への影響が懸念された。

■住友鉱 <5713>  5,141円 (-142円、-2.7%)

住友金属鉱山 <5713> が4日ぶり急反落。前日10日発表された決算は好調な内容だったが、11日の全体相場の下落に利益確定売りも加わり、株価は一時前日比5%超安に売り込まれた。21年3月期の純利益は前の期比56.1%増の946億400万円と大幅増益となった。銅価格の上昇などが利益増に寄与した。配当は前の期比43円増の121円とした。22年3月期の同利益は前期比9.9%増の1040億円と連続増益の見込み。今期想定の銅価格は1トン=7800ドルと足もとの1万ドル台からは慎重な水準に置かれている。配当は前期比12円増の133円を計画している。

■モスフード <8153>  3,045円 (-30円、-1.0%)

モスフードサービス <8153> が反落。10日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が700億円から719億円(前の期比4.2%増)へ、営業利益が4億円から14億円(同32.1%増)へ、最終利益が収支均衡から9億5000万円(同2.6倍)へ上振れ減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したが、全般安もあってこれを好材料視する動きは限定的だった。第4四半期の売上高が想定よりも好調に推移したことに加えて、販売管理費の削減に努めたことや新型コロナウイルスにかかる助成金の影響などが要因としている。

※11日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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