株価指数先物【寄り前コメント】 米国はインフレへの警戒からリスクオフに

市況
2021年5月13日 8時18分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 27690 -450 (-1.59%)

TOPIX先物 1850.0 -29.0 (-1.54%)

シカゴ先物 27745 -395

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

12日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。4月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比では4.2%上昇と予想を上回る大幅な伸びとなった。連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長はCPIの上昇に驚きつつも、インフレ率の上昇は一過性の要因との認識を示している。しかし、これを背景に長期金利は5週間ぶりの高水準に達しており、ハイテクや自動車株を中心に利益確定の売りが広がった。NYダウは680ドルを超える大幅下落となり、支持線として機能していた25日移動平均線を割り込んだほか、ナスダックは1万3000ポイント割れ寸前まで下落。S&P業種別指数はエネルギーを除いて下落しており、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置、耐久消費財・アパレルの弱さが目立つ。 

シカゴ先物清算値は日中大阪比395円安の2万7745円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比110円高の2万8250円で始まり、2万8320円までリバウンドを見せる展開に。しかし、その後2万8050円~2万8250円辺りでの保ち合いが続くなか、米国市場の取引開始後に軟化し、引けにかけてじりじりと下落幅を拡大。引け間際には一時2万7660円をつけており、2万7690円とほぼ安値圏で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップスタートとなり、指数インパクトの大きい値がさ株の影響が大きくなりそうだ。VIX指数は27.59に急伸しており、高いところでは28.38まで上昇しているため、インフレが警戒されリスクオフに。NT倍率は先物中心限月で14.97倍と4月以降の15.00倍~15.20倍での保ち合いレンジを下放れてきているが、バリュー志向の動きが強まりやすいところであり、NTの低下を想定したNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)のオペレーションに向かわせよう。NT倍率は3月下旬に14.64倍まで低下していたこともあり、今後は同水準辺りがターゲットとして意識されてくる可能性を想定しておきたい。

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