ハーモニックは急反落、22年3月期は7.6倍営業増益見込むも市場予想を下回る
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が急反落している。前週末14日の取引終了後に発表した22年3月期の連結業績予想で、売上高520億円(前期比40.4%増)、営業利益66億円(同7.6倍)、最終利益47億円(同7.1倍)を見込むとしたが、営業利益で90億円強を見込む市場予想を下回ることから、失望売りが出ているようだ。
半導体製造装置向けの需要が堅調であることに加えて、自動車関連や電子機器・家電関連の自動化投資を背景に産業用ロボット向けの良好な需要を見込む。なお、21年3月期決算は、売上高370億3400万円(前の期比1.2%減)、営業利益8億6500万円(前の期1億9500万円の赤字)、最終利益6億6200万円(同10億9500万円の赤字)だった。
同時に1~3月期の受注高を発表しており、減速装置、メカトロニクス製品合わせて前年同期比2.4倍の129億4300万円となった。石油掘削装置向けなどは減少したが、産業用ロボット向け、半導体製造装置向け、モーターメーカー向けギアヘッド、工作機械向けなどが増加した。