フェローテックホールディングス---21年3月期は2ケタ増収・大幅な増益、各事業は堅調に推移

材料
2021年5月18日 12時25分

フェローテックホールディングス<6890>は14日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比11.9%増の913.12億円、営業利益が同45.2%増の87.30億円、経常利益が同71.6%増の73.17億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同313.0%増の73.71億円となった。

半導体等装置関連事業の売上高は前期比14.7%増の606.69億円、営業利益は同47.5%増の61.83億円となった。半導体や有機ELパネルメーカーでは設備投資が再開され、年央から回復基調が鮮明となり、同製品と受託加工の売上は増収となった。また、半導体製造プロセスに使用されるマテリアル製品(石英・セラミックス等)は、新型コロナウイルス感染症の影響によるリモートワークやWEB会議システムの世界的な普及拡大に伴い、パソコンやサーバ用途の半導体需要が急増したため、デバイスメーカー各社の設備稼働率は高水準となり、同製品の販売は前期を上回った。半導体の需要は旺盛であり、一部では需給がひっ迫し品不足も発生している。また、半導体および有機ELパネル製造装置などの装置部品洗浄サービスも需要が旺盛であり、新たな工場の稼働も加わり前期比で伸長した。

電子デバイス事業の売上高は前期比28.1%増の172.73億円、営業利益は同60.8%増の44.53億円となった。主力のサーモモジュールは、新型コロナウイルス感染症の影響により、北米市場および中国市場での自動車販売台数が前年割れとなり、自動車温調シート向けは軟調な展開となったが、徐々に回復に転じた。5G用の移動通信システム機器用途は力強く伸長し、PCR等の医療検査装置向けも堅調に推移した。その他の産業用途では、家電製品を含む民生向けが好調を維持し、半導体向けが計画を上回った。パワー半導体用基板は、DCB基板が順調に売上を伸ばしており、新製品のAMB基板は顧客認定が進み量産を開始している。磁性流体は、スピーカー向けとスマートフォン用バイブレーション向けの販売が一定の水準で推移した。

2022年3月期通期については、売上高が前期比15.0%増の1,050.00億円、営業利益が同71.8%増の150.00億円、経常利益が同85.8%増の136.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同5.8%増の78.00億円を見込んでいる。

なお、2021年3月期配当について、業績進捗状況ならびに創立40周年の記念期を鑑み、1株につき4円の記念配当を実施することとし、この結果、1株当たり年間配当金は、普通配当26円に記念配当4円を加えた合計30円へ修正することを発表した。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.