前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年5月19日 5時30分

■TOREX <6616>  1,909円 (+105円、+5.8%)

トレックス・セミコンダクター <6616> が3日続伸。17日の取引終了後に発表した22年3月期連結業績予想で、売上高260億円(前期比9.6%増)、営業利益20億円(同65.4%増)、純利益14億円(同50.0%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比4円増の40円を予定していることが好感された。半導体市場の旺盛な需要を背景に、前期後半から同社の電源ICに対する需要も堅調に推移しており、この傾向が当面続くと予想している。なお、21年3月期決算は、売上高237億1200万円(前の期比10.3%増)、営業利益12億900万円(同78.3%増)、純利益9億3300万円(同2.2倍)だった。

■エイジス <4659>  3,815円 (+175円、+4.8%)

エイジス <4659> [JQ]が大幅反発。同社は国内棚卸代行のトップだが、17日の取引終了後に発表した4月度売上高が前年同月比0.5%増となり、4ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。

■インフォMT <2492>  901円 (+38円、+4.4%)

インフォマート <2492> が大幅高。18日午前11時ごろ、「BtoBプラットフォーム」の新サービスとして、「BtoBプラットフォーム TRADE(トレード)」を7月に正式リリースすると発表しており、これが好材料視された。「BtoBプラットフォーム TRADE」上で「見積・発注・受注・納品・受領・検収」までの取引を電子データ化することで、クラウド上での一元管理が可能になるという。また、同社の「BtoBプラットフォーム 請求書」「BtoBプラットフォーム 契約書」との連携を通じて、請求・契約業務も電子データ化することで、企業間で行われる一連の商取引が「BtoBプラットフォーム」上でシームレスに完結し、業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を後押しするという。

■ディディエス <3782>  199円 (+8円、+4.2%)

ディー・ディー・エス <3782> [東証M]が大幅反発。17日の取引終了後、次世代オンライン認証規格「FIDO」に対応したクラウド本人認証「マガタマサービス」に、クライアント証明書の発行・配布ができるクライアント認証機能を追加し、6月1日に提供を開始すると発表しており、これが好感された。同機能は、クライアント証明書をインストールしたユーザーのデバイス(端末)にのみ「マガタマサービス」へのアクセスを許可する機能で、これにより利用する端末単位でのセキュリティー向上を図ることが可能になる。なお、同件が21年12月期業績に与える影響は軽微としている。

■ジェイリース <7187>  1,091円 (+43円、+4.1%)

ジェイリース <7187> が3日続伸。同社は賃貸不動産における家賃債務保証業務が主力で、大都市を中心に展開している。17日の取引終了後、時間外救急プラットフォームを提供するファストドクター(東京都新宿区)と業務提携すると発表しており、これが好感されたようだ。この業務提携により、ジェイリースの契約者を対象に夜間往診救急サービス「ファストドクター」の提供を行うほか、専用ダイヤルで医療相談などができるサービスなども提供する。

■グッドパッチ <7351>  2,524円 (+77円、+3.2%)

グッドパッチ <7351> [東証M]が大幅反発。18日午前9時30分ごろ、デザイナー特化型キャリア支援サービス「ReDesigner(リデザイナー)」で、副業・フリーランス向けマッチング事業の事前登録を開始したと発表しており、これが好感された。同社では、デジタル領域のデザイン人材が不足するなか、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の流れから多くの企業がデザイン部門を新設し、スタートアップでも創業間もない時期からデザイナーが参画する傾向にあることから、今後も契約形態に縛られない企業のデザイナー需要が増え続けると予想。ReDesignerで副業・フリーランス向けサービスを行うことで、企業と個人のニーズに沿ったマッチング機会を創出するとしている。なお、正式サービス開始は7月を予定している。

■東京エネシス <1945>  956円 (+29円、+3.1%)

東京エネシス <1945> が大幅反発。17日の取引終了後、未定としていた22年3月期の連結業績予想について、売上高770億円(前期比29.4%増)、営業利益49億円(同19.4%増)、純利益34億円(同23.8%増)の増収増益を見込み、また配当予想を中間・期末各15円の年30円(前期28円50銭)と増配を予定していることが好感された。日立プラントコンストラクションの火力発電に関連する事業の一部について、会社分割により承継する吸収分割契約を締結したことなどが寄与する。

■佐鳥電機 <7420>  799円 (+24円、+3.1%)

佐鳥電機 <7420> が大幅反発。17日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、売上高が1040億円から1050億円(前期比2.0%減)へ、営業利益を5億7000万円から8億円(同56.3%増)へ、最終損益を2000万円の赤字から4億円の黒字(同7.7倍)へ上方修正し、12円を予定していた期末配当予想を18円に引き上げたことを好感した買いが入った。車載用や通信モジュ-ル用半導体の販売が増加したことに加えて、粗利率の改善も寄与した。なお、年間配当は30円(前期38円)となる予定だ。

■ベルーナ <9997>  1,193円 (+28円、+2.4%)

ベルーナ <9997> が3日続伸。17日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高が、前年同月比55.0%増と7ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。実店舗のうち、グランベルホテルの売り上げ増と、不動産売却があったその他事業が同5.5倍と伸長したほか、呉服関連事業が同2.1倍、グルメ事業が同47.9%増となったことが寄与した。また、衣料品と家具・雑貨などがともに前年を上回った総合通販事業が同42.5%増と引き続き好調に推移した。

■マーチャント <3121>  310円 (+7円、+2.3%)

マーチャント・バンカーズ <3121> [東証2]が3日続伸。17日の取引終了後、邦徳建設(千葉県松戸市)と業務提携を行うと発表しており、これが好感された。これにより、邦徳建設が大規模な建築工事を受注するにあたり、プロジェクトごとに両社で特別目的会社や共同事業体を組成し、マーチャント手動で必要な資金を調達するという。マーチャントでは、特別目的会社や共同事業体への出資を通じ、連結としてプロジェクトの売り上げ利益を取り込むとしている。なお、22年3月期業績への影響は軽微としている。

■トヨタ <7203>  8,819円 (+171円、+2.0%)

トヨタ自動車 <7203> が3日続伸。株価は、15年3月につけた8783円の上場来高値を6年2ヵ月ぶりに更新した。12日に発表された22年3月期連結営業利益は前期比13.8%増の2兆5000億円と2ケタ増益が予想されているほか、4100万株(発行済み株式の1.46%)、2500億円を上限とする自社株買い、9月末時点の株主に対する1対5の株式分割の実施などを評価する買いが流入した。なかでも、積極的な株主還元の姿勢は前向きに受け止められており、1万円を意識する展開を予想する声が出ている。

■ブリヂストン <5108>  4,734円 (+77円、+1.7%)

ブリヂストン <5108> が5日続伸し年初来高値を更新。17日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高7568億9300万円(前年同期比7.2%増)、調整後営業利益823億3500万円(同78.7%増)、純利益602億6000万円(同3.6倍)と大幅増益だったことが好感された。グローバルのタイヤ需要が回復するなか、トラックやバス向けを中心に販売を伸ばしたほか、乗用車向けに高採算の高インチタイヤの販売も伸びた。また、販売ミックスの改善や経費・コスト構造改革の効果も寄与した。21年12月期通期業績予想は、売上高3兆100億円(前期比7.3%増)、調整後営業利益2600億円(同33.4%増)、純利益2610億円(前期233億100万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■セコム <9735>  8,716円 (+117円、+1.4%)

セコム <9735> が6日ぶりに反発。同社株は前日17日に年初来安値を更新しており、自律反発狙いの買いが流入したもよう。また、グループのセコムトラストシステムズは18日、セイコーホールディングス <8050> 傘下のセイコーソリューションズと企業の脱ハンコ、リモートワーク、非対面手続きのためのトラストサービスの普及促進を実現するデータ連携基盤を共同開発し、サービス提供を目指すための協業を行うことで基本合意したと発表している。この協業では、セコムトラストシステムズが提供する電子署名と、セイコーソリューションズが提供するタイムスタンプをコアとし、両社が内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」で研究開発した統一基準によるトラスト共通APIを用いた日本初のデータ連携基盤となるトラストサービスのプラットフォームを共同開発する計画。このプラットフォームのトラスト共通APIを介し、認証局、タイムスタンプ局、電子署名アプリケーションが相互につながることにより、今後、複数のサービス事業者を横断した電子契約の締結や、電子インボイスの発行ができるようになり、トラストサービスの利便性が大幅に向上するとしている。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.