18日の米国市場ダイジェスト:NYダウ267ドル安、予想下回った4月住宅着工件数に失望

市況
2021年5月19日 7時39分

■NY株式:NYダウ267ドル安、予想下回った4月住宅着工件数に失望

米国株式市場は続落。ダウ平均は267.13ドル安の34060.66ドル、ナスダックは75.41ポイント安の13303.64で取引を終了した。小売りの好決算を好感し、寄り付き後、上昇した。その後、米4月住宅着工件数が予想を下回ったほか、イエレン財務長官が演説で、バイデン大統領が提示しているインフラ計画を実施するため法人税制に改革が必要と増税を推進したため回復に警戒感が広がり、下落に転じた。根強いインフレ懸念や利益確定と見られる売りにおされ引けにかけてさらに下げ幅を拡大。セクター別では、電気通信サービス・エネルギーが売られた一方で、食・生活必需品小売りが買われた。

小売りのウォルマート(WMT)は第1四半期決算が予想を上回ったほか、通期の見通し引き上げが好感され、上昇。クラウドデータプラットフォームを提供するスノーフレイク(SNOW)はアナリストの投資判断引き上げが好感され、上昇した。一方で、ホームセンター運営会社のホームデポ(HD)は決算が予想を上回ったものの、見通しを示さず、下落。銀行のウェルズファーゴ(WFC)やエネルギー会社のシェブロン(CVX)は著名投資家のバフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイによる売却が規制当局に提出した文書で明らかになったため、軒並み下落した。

オンライン小売りのアマゾン(AMZN)は映画スタジオMGMの買収案を協議していると報じられている。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米住宅関連指標悪化でドル売り強まる

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円84銭まで下落後、109円02銭まで反発し、108円89銭で引けた。予想を下回った米4月住宅着工件数を受けて長期金利が低下したため、ドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.2234ドルまで上昇後、1.2199ドルまで反落し、1.2223ドルで引けた。米住宅関連指標を受けたドル売りが優勢となったが、ユーロ圏経済がテクニカルリセッション入りしたことや、仏中銀総裁のハト派発言を受けたユーロ売りによって上げ渋った。ユーロ・円は132円92銭まで弱含んだのち133円19銭まで戻した。ポンド・ドルは1.4215ドルまで上昇後、1.4181ドルまで反落した。雇用関連指標の改善やパンデミック感染抑制のための規制緩和を受けた英国の景気回復期待にポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.8961フランまで下落後、0.8987フランまで反発した。

■NY原油:反落で65.49ドル、米国株安を嫌気した売りが入る

NY原油先物6月限は、反落(NYMEX原油6月限終値:65.49 ↓0.78)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-0.78ドルの65.49ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは64.11ドル-67.01ドル。アジア市場の終盤にかけて67.01ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では株安を嫌った売りが観測されており、64.11ドルまで反落。通常取引収容後の時間外取引では主に65ドル台半ば近辺で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 42.16ドル -0.58ドル(-1.36%)

モルガン・スタンレー(MS) 86.97ドル -1.12ドル(-1.27%)

ゴールドマン・サックス(GS)364.56ドル -4.69ドル(-1.27%)

インテル(INTC) 54.84ドル -0.49ドル(-0.89%)

アップル(AAPL) 124.85ドル -1.42ドル(-1.12%)

アルファベット(GOOG) 2303.43ドル -17.98ドル(-0.77%)

フェイスブック(FB) 309.96ドル -5.50ドル(-1.74%)

キャタピラー(CAT) 239.47ドル -5.32ドル(-2.17%)

アルコア(AA) 39.84ドル -0.84ドル(-2.06%)

ウォルマート(WMT) 141.91ドル +3.02ドル(+2.17%)

《ST》

提供:フィスコ

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