話題株ピックアップ【夕刊】(3):ENEOS、ファストリ、大日本住友

注目
2021年6月3日 15時24分

■ENEOS <5020>  467円  +3.4 円 (+0.7%)  本日終値

ENEOSホールディングス<5020>や出光興産<5019>、コスモエネルギーホールディングス<5021>が堅調。2日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前日比1.11ドル高の1バレル=68.83ドルと上昇。一時69.00ドルをつけ18年10月以来、2年7カ月ぶりの水準に値を上げた。この日の時間外取引でも69ドル前半と上昇基調を維持している。世界的な景気回復による原油需要の増加観測が強まっており、石油関連株に見直し機運が出ている。

■TIS <3626>  2,760円  +6 円 (+0.2%)  本日終値

TIS<3626>がしっかり。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を2800円から3250円に引き上げた。「サービス型ビジネス推進や本社機能効率化などによる収益性向上」をエクイティストーリーとしている。特に、サービス型ビジネスはクレジットSaaSに注目しているほか、クレジットカード統合案件も収益拡大要因と期待されている。22年3月期の連結営業利益は会社予想485億円に対して490億円(前期比7.1%増)、23年3月期の同利益は535億円を見込んでいる。

■ファーストリテイリング <9983>  85,100円  -3,670 円 (-4.1%)  本日終値  東証1部 下落率9位

ファーストリテイリング<9983>は4日続落。2日の取引終了後に発表した5月度の国内ユニクロ売上推移速報で、既存店及びEコマース売上高は前年同月比0.6%減と12カ月ぶりに前年実績を下回っており、これが嫌気された。前年同月と比べて休業店舗数は少なくなったが、緊急事態宣言のエリア拡大や期間の延長により月末にかけて外出自粛ムードが強まったことに加えて、商品のニュース性や情報発信が不足していたことから販売が苦戦したとしている。なお、客数は同19.2%増だったが、客単価は同16.6%減と3カ月連続のマイナスとなっている。

■大日本住友製薬 <4506>  2,159円  -41 円 (-1.9%)  本日終値

大日本住友製薬<4506>が後場マイナス転換。住友化学<4005>が午後1時30分ごろ、6月1日に発行された「選択6月号」において、住友化が子会社の大日本住友の買収を検討しているとの記事が掲載されたことに関し「当社が発表したものではなく、現時点で買収を検討している事実はない」と発表した。大日本住友の株価は前日から急伸し、きょうも一時6%近く上昇していたこともあり、この発表を受けて住友化によるTOBを期待していた向きの売りが出たとみられる。なお、大日本住友も午後2時ごろ、同件に関して「当社が発表したものではなく、そのような事実はない」とのコメントを発表した。

■まぐまぐ <4059>  1,451円  +300 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値

まぐまぐ<4059>はストップ高。2日の取引終了後、従来無配としていた21年9月期期末配当予想について、初配当となる7円を実施すると発表したことが好感された。

■アーレスティ <5852>  490円  +53 円 (+12.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

アーレスティ<5852>が大幅に3日続伸。同社は2日、アーレスティレポートを公表。ビジネス領域拡大に向けて積極的に電動化戦略を推進するとしており、電気自動車(EV)関連として物色の矛先が向かったようだ。将来の自動車市場を見据えた事業戦略として、従来の部品群に加え、加速する自動車の電動化や燃費規制強化に対し、顧客ニーズに沿った電動化部品、構造部品の開発・受注活動に注力するとしている。

■マルマエ <6264>  2,058円  +209 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

マルマエ<6264>が急騰、2000円大台を一気に回復してきた。市場関係者によると「足もとではアフターコロナ関連株が優勢の地合いで、これまでコロナ禍で業績を拡大させた銘柄はむしろ売り圧力が強くなっている。ただし、半導体関連についてはコロナ後でも成長シナリオがはっきりしている」(中堅証券ストラテジスト)という。同社株は半導体製造装置向け精密部品加工を手掛け、21年8月期も2ケタ利益成長が続く見通しにある。「(同社の株価は)前日まで年初来高値近辺で売りをこなしていたが、2日付で東海東京調査センターが同社株の投資判断を強気継続とし、目標株価を1700円から2700円に引き上げたことが物色人気に拍車をかけた」(同)としている。

■シーズメン <3083>  402円  +26 円 (+6.9%)  本日終値

衣料品小売りのシーズメン<3083>が大幅高。同社は2日、5月度の月次販売速報を発表。既存店売上高が前年同月比33.9%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。夏物販売の強化などで、既存店の客数が同13.4%増となったほか、客単価も同18.1%増となったことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同48.3%増となった。

■WACUL <4173>  2,739円  +177 円 (+6.9%)  本日終値

WACUL<4173>が3日ぶりに反発。同社は2日、デジタルマーケティングのPDCAツール「AIアナリスト」の登録サイト数が3万5000サイトを突破したことを明らかにしており、これが株価を刺激しているようだ。「AIアナリスト」はデータの見える化にとどまらず、データにもとづく施策の検討という更に難易度の高いデータの分かる化を支援するツール。コロナ禍のなか、Webのデータアナリティクスの需要が拡大しているという。

■日本プラスト <7291>  755円  +48 円 (+6.8%)  本日終値

日本プラスト<7291>が急動意、マドを開けて700円近辺のもみ合いを上放れてきた。一時約7%高の756円に買われ、5月24日につけた年初来高値726円を大幅に更新した。自動車向け樹脂部品やエアバッグを手掛け、独立系ながら日産自動車<7201>向けが大半を占め、残りはホンダ<7267>向けに特化しているのが特徴。米国や中国での自動車販売好調を背景に22年3月期営業利益は前期比3.2倍の41億円を見込んでいる。株価指標面の割安さも際立っており、PERは5倍台、PBRは0.4倍台と解散価値を6割も下回る水準に放置されている。年間配当も22年3月期は前期実績に10円増配となる30円を計画しており、配当利回りは4%前後と高い。

●ストップ高銘柄

グローバルダイニング <7625>  578円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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