明日注目すべき【好決算】銘柄 三井ハイテク、神戸物産、マクビープラ (11日大引け後 発表分)

注目
2021年6月13日 11時00分

11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

三井ハイテク <6966>   ★今期経常を72%上方修正・24期ぶり最高益更新へ

◆22年1月期の連結経常利益を従来予想の47億円→81億円に72.3%上方修正。増益率が20.3%増→2.1倍に拡大し、24期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。情報通信機器や車載向け半導体用リードフレーム、電動車向け駆動・発電用モーターコアの受注が好調に推移し、売上高が計画を12.2%も上回ることが利益を押し上げる。

神戸物産 <3038>   ★今期経常を21%上方修正、配当も5円増額

◆21年10月期の連結経常利益を従来予想の248億円→300億円に21.0%上方修正。増益率が4.9%増→26.9%増に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業務スーパーの出店が計画を大幅に上回ることが寄与。今期出店目標を純増60店舗(従来は45店舗)へ引き上げた。プライベートブランド商品の出荷比率向上や物流関連の効率化なども上振れに貢献する。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→20円(前期は1→2の株式分割前で30円)に大幅増額修正した。

Bガレージ <3180>   ★今期経常は21%増で3期連続最高益、2円増配へ

◆21年4月期の連結経常利益は前の期比44.4%増の10.7億円に拡大して着地。続く22年4月期も前期比20.9%増の13億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は引き続き美容サロン業界流通のデジタル化が加速するなか、物販事業のEC売上高が拡大し、17.7%の増収を見込む。

業績好調に伴い、前期の年間配当を13円→14円(前の期は10円)に増額し、今期も前期比2円増の16円に増配する方針とした。

併せて、中期経営計画を上方修正。25年4月期の経常利益目標を従来の17億円→21億円に引き上げた。

クロスプラス <3320> [東証2]  ★2-4月期(1Q)経常は黒字浮上で着地

◆22年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常損益は6.8億円の黒字(前年同期は2.6億円の赤字)に浮上して着地。主力のアパレル卸でカジュアル商品を中心に郊外型専門店の衣料品販売が回復したほか、非衣料品も伸びた。小売り部門では百貨店や外部ECモール向けの販売が増勢だった。

上期計画の7億円に対する進捗率は98.4%に達しており、業績上振れが期待される。

JSB <3480>   ★今期経常を一転11%増益・最高益に上方修正

◆21年10月期の連結経常利益を従来予想の41.2億円→47.2億円(前期は42.4億円)に14.7%上方修正し、一転して11.3%増益を見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で不動産賃貸管理事業の入居率が低下すると見込んでいたが、賃貸入居需要の繁忙期である2月から4月に前年以上の水準を確保したことが上振れの背景。

イトクロ <6049> [東証M]  ★上期経常が60%増益で着地

◆21年10月期上期(20年11月-21年4月)の経常利益(非連結)は前年同期連結比59.5%増の9.6億円に拡大して着地。新型コロナウイルスの影響から回復し、主力の学習塾・予備校ポータルサイト「塾ナビ」を中心とする教育メディアサービスが好調に推移したことが寄与。広告宣伝を効率的に運用したことも大幅増益につながった。

マクビープラ <7095> [東証M]  ★今期経常は27%増で6期連続最高益更新へ

◆21年4月期の連結経常利益は前の期非連結比2.2倍の7.8億円に急拡大して着地。続く22年4月期も前期比27.4%増の10億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期も主力のデータ解析プラットフォーム「ハニカム」を中心に、新規顧客の獲得と既存取引先との取引規模の拡大に注力し、22.7%の大幅増収を見込む。

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