株価指数先物【引け後コメント】 引き続き2万9000円水準での底堅さを見極める状況

市況
2021年6月14日 17時51分

大阪9月限

日経225先物 29140 +260 (+0.90%)

TOPIX先物  1958.0 +9.5 (+0.48%)

日経225先物(9月限)は前日比260円高の2万9140円で取引を終了。寄り付きは2万9090円とシカゴ先物清算値(2万9000円)を上回って始まり、2万9170円まで上昇幅を広げた。しかし、買い一巡後は2万9000円~2万9050円辺りでの保ち合いから、一時2万8970円と2万9000円を下回る場面が見られている。ただし、下値を売り込む流れにはならず、後場は2万9000円を挟んでの底固めを経て、引けにかけてはショートカバーが優勢に。

シカゴ先物清算値を上回るギャップスタートで始まり、買い一巡後は短期的な売り仕掛けによって2万9000円を下回る場面が見られたが、その後は75日移動平均線を上回って推移し、日中終値で同線を上回った。75日線を支持線に変えてくる可能性もあり、引き続き2万9000円水準での底堅さを見極めるスタンスとなろう。

基本的には米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで上値追いは慎重ながらも、国内においては群馬、石川、熊本3県について、新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置が解除されたほか、職域接種も始まっている。ワクチン接種が加速しており、経済活動正常化への期待から押し目買い意欲も次第に高まってくると考えられ、売り方は仕掛けづらいだろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.88倍に上昇しており、上値抵抗の25日線をわずかに上回ってきた。テクニカル面では5月以降の調整トレンドラインの上限水準に位置しており、シグナルが発生しやすいタイミングである。米国では景気敏感株への利益確定の動きに対して、長期金利の低下傾向を背景に大型テック株を見直す動きが見られてきており、NT倍率の上昇を想定したNTロングのポジションに向かいやすいところだ。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1050枚、クレディスイスが400枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが510枚、SBIが400枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが1450枚、クレディスイスが350枚程度の売り越しに対して、バークレイズが510枚、ソジェンが480枚程度の買い越しだった。

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