株価指数先物【引け後コメント】 NTロングのポジションを狙った動きに注目

市況
2021年6月15日 17時57分

大阪9月限

日経225先物 29410 +270 (+0.92%)

TOPIX先物  1972.5 +14.5 (+0.74%)

日経225先物(9月限)は前日比270円高の2万9410円で取引を終了。寄り付きは2万9270円とシカゴ先物清算値(2万9235円)を上回って始まった。寄り付き直後につけた2万9210円を安値に強い基調となると、前場半ばには2万9400円台を回復。前引けにかけては利食いに押される格好で2万9300円を下回ったものの、後場開始後には再び強い値動きから前場高値を突破し2万9440円まで上昇幅を広げた。引けにかけても2万9400円~2万9440円辺りでの高値保ち合いが続いた。

米国でのハイテク株主導による上昇を引き継ぐ形から買い先行で始まり、これまで上値を抑えられていた75日移動平均線を明確に上放れた。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、東証1部の売買高は10億株を下回る薄商いだったが、東京エレクトロン <8035> など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が日経平均株価をけん引する格好。日経225先物は2万9300円辺りでの値固めから、後場は2万9400円辺りを固める動きを見せており、短期筋の売り仕掛け的な動きは目立たず、ショートカバー中心の展開だった。

グローベックスの米株先物は小幅ながらもNYダウ、S&P500、ナスダック100はいずれもプラス圏で推移している。基本的にはFOMC待ちのなかでリバランス中心の取引ながら、グロース株を見直す動きが続くかがポイントとなる。また、15日の米国では5月の小売売上高の発表が予定されているものの、定額給付金の一巡による消費への影響も考えられ、予想を下回ってくるようだと金利低下につながるきっかけになる可能性もあり、注目したい。

なお、NT倍率は先物中心限月で一時14.94倍まで上昇しており、上値抵抗の25日線を突破した。長期金利の動向を警戒しつつも、5月の戻り高値水準である15.05倍を捉えてくるトレンドを想定したNTロングのポジションを狙った動きに。

手口面では、日経225先物はシティが770枚、野村が410枚、ABNアムロが350枚、モルガンSが320枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが800枚、クレディスイスが780枚、バークレイズが450枚、ドイツが300枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はABNアムロが1190枚、ソジェンが950枚、大和が630枚、ゴールドマンが520枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが340枚、ドイツが630枚、UBSが500枚程度の買い越しだった。

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