株価指数先物【引け後コメント】 ファーストリテイリングの下落影響は大きくNT倍率は低下

市況
2021年6月16日 17時37分

大阪9月限

日経225先物 29250 -160 (-0.54%)

TOPIX先物  1971.0 -1.5 (-0.07%)

日経225先物(9月限)は前日比160円安の2万9250円で取引を終了。寄り付きは2万9280円とシカゴ先物清算値(2万9320円)を下回って始まった。前場半ばには一時2万9400円を回復する場面が見られたものの、その後は再び軟化し、前引けにかけては2万9300円~2万9350円辺りでの保ち合いで推移。しかし、ランチタイムの時点で2万9300円を割り込むと、後場は2万9230円~2万9280円辺りでの狭い値幅の動きに終始した。

基本的には米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちのなかで利食い優勢の展開ではあったが、ファーストリテイリング <9983> の下落影響は大きかった。新疆ウイグル自治区の人権問題に対する懸念が根強く、年初来安値を更新しており、1銘柄で日経平均株価を約82円超下押している。これはプラス寄与の上位70社分に相当するインパクトだ。また、ファーストリテイリングのほか、東京エレクトロン <8035> 、エムスリー <2413> 、ソニーグループ <6758> 、TDK <6762> など指数インパクトの大きい値がさ株の下落影響によって、NT倍率は先物中心限月で14.84倍に低下し、直近2日間の上昇部分を帳消しにしている。

前日までの上昇で上値抵抗として意識される25日移動平均線を上回っていたが、結果として跳ね返される格好から仕切り直しに。ただし、ちょうど転換ポイントに位置しているため、FOMC通過後には25日線を中心として、下は直近ボトム水準の14.70倍辺り、上は75日線が位置する15.03倍辺りへのトレンド形成が強まる展開を想定。NTロングもしくはショートのポジション取りが活発化しやすいだろう。

手口面では、日経225先物はクレディスイスが480枚、ドイツが410枚、JPモルガンが300枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが510枚、松井が290枚、SBIが290枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はクレディスイスが790枚、ABNアムロが370枚、SMBC日興が310枚、BNPパリバが300枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが930枚、BofAが890枚、UBSが330枚程度の買い越しだった。

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