来週の株式相場に向けて=IPOラッシュが中小型株相場左右も

市況
2021年6月18日 17時58分

16日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、23年に2度の利上げも示唆されるなど、市場には「予想以上にタカ派的な内容」(アナリスト)との見方が強まった。ただ、その一方で米長期金利は低下しハイテク株が上昇した。景気敏感株が一服するなか、ハイテク株が復活する流れは今後も続くのだろうか。

来週は22日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言が予定されており、その内容は株式相場の物色に影響を与える可能性もある。

市場の話題を集めそうなのは、IPOが12社登場するラッシュ状態となることだ。22日と23日は3社ずつ、24日は4社、25日は2社といった具合だ。足もとで東証マザーズやジャスダック指数は堅調に推移しており、IPOラッシュが中小型株市場にどう影響を与えるかがポイントだ。

22日のフォトウェディングのデコルテ・ホールディングス<7372>、同日の給与計算業務アウトソーシングのペイロール<4489>、23日の法人向け営業戦略立案のアイドマ・ホールディングス<7373>などの動向が注目される。

また、24日のセレンディップ・ホールディングス<7318>やベイシス<4068>などは資金吸収額が小さく軽い値動きが期待されている。バイオ系では25日のステムセル研究所<7096>なども関心を集めそうだ。同日の日本電解<5759>は、車載リチウムイオン電池用銅箔などを手掛け電気自動車(EV)関連としての側面を持つが、公開価格は仮条件の上限で決まらなかったことから、上場後の株価動向が注目されている。

来週は海外では22日に米5月中古住宅販売件数、24日にドイツ6月Ifo景況感指数、米1~3月期GDP確報値が発表される。国内では22日にツルハホールディングス<3391>、25日に高島屋<8233>、出前館<2484>、壱番屋<7630>の決算発表が予定されている。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2021年06月18日 18時15分

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