話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトバンクG、ウェルネット、ジェイリース

注目
2021年6月22日 15時23分

■ソフトバンクグループ <9984>  7,702円  +143 円 (+1.9%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が満を持して6日ぶりに反発に転じた。ここ株価は全体相場に先立って大きく水準を切り下げており、「信用取引で買いこんだ個人の投げが出始めている」(ネット証券マーケットアナリスト)状況にあった。が、きょうは全体相場がリスクオフの巻き戻しでリバウンドに転じるなか、同社株はインデックス買いの恩恵もあって下げ止まる動きをみせている。もっとも、MSCIの指数イベントに絡む急落後はネガティブ材料が続き、ひと頃のような上値を積極的に買い進む動きは鳴りを潜めている。「同社株の値動きは個人投資家の投資マインドの縮図」(同)という見方もあり、とりあえず損失を回避したいとの思惑が、足もとの戻り売り圧力に反映されている。

■ウェルネット <2428>  564円  +69 円 (+13.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ウェルネット<2428>が急騰。同社はコンビニエンスストアなどを対象に電子決済及び収納代行業務を手掛け、米アマゾンへのスマートフォン決済アプリ提供など業容拡大が進んでいる。21日取引終了後、決済代行事業でソニーグループ<6758>のソニーペイメントサービスと業務提携し、ソニーペイメントサービスでスマホ決済アプリ「支払秘書」の拡販を開始することを発表、これが強力に株価を刺激する材料となった。

■ジェイリース <7187>  1,358円  +138 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

ジェイリース<7187>が急伸。21日の取引終了後、自社開発のクラウド型賃貸管理CRMシステム「カクシンクラウド」でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するウチダレック(鳥取県米子市)グループと業務提携すると発表しており、これが好材料視された。「カクシンクラウド」は、ウチダレックグループのワークデザインが提供する、入居申し込みの手続きを全てオンラインで完結することのできるサービス。今回の提携により、「カクシンクラウド」とAPI連携を開始し、「カクシンクラウド」を利用している不動産会社は、入居申し込みでジェイリースへの保証審査申し込みなどの一連の手続きを Web上で完結することができるようになる。また、APIで取得した入居申し込み情報がジェイリースの基幹システムに連携されることから、ペーパーレスでスムーズな保証審査が可能になるとしている。

■マーキュリア <7190>  791円  +64 円 (+8.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

マーキュリアインベストメント<7190>が急反発。22日付の日本経済新聞電子版が「投資会社のマーキュリアインベストメントが運営する投資ファンドはこのほど、半導体に使われる希少金属の精錬加工を手がける東京電解(東京・江東)を買収した」と報じており、これが材料視されたようだ。記事によると、東京電解の21年3月期の売上高は100億円超。マーキュリアが設立した特別目的会社を通じて東京電解を買収したといい、特別目的会社にはマーキュリアが運用するファンドからの過半出資に加え、JX金属も共同出資しているという。なお、マーキュリアはきょう正午に同件について正式発表した。

■IMV <7760>  749円  +55 円 (+7.9%)  本日終値

IMV<7760>は大幅高で3連騰。21日の高値713円を大きく上回り年初来高値更新となった。前日は東証1・2部新興市場ともに波乱展開となるなか同社株は強さを発揮し続伸、きょうは改めて買いを呼び込んでいる。自動車業界向けを中心に振動試験装置や計測器を提供し、受託試験サービスも行う。車載用リチウムイオン電池の充放電の性能確認では世界的な電気自動車(EV)シフトで収益機会が拡大している。また、AI・IoT導入の動きが進むなか、FA監視計やIoT振動診断ユニットなどで新たな商機を捉えている。21年9月期は営業利益9億9000万円と前期比約3倍の急変貌を見込むが更なる増額余地が意識されている。

■サコス <9641>  386円  +28 円 (+7.8%)  本日終値

サコス<9641>が反発。同社は21日、リチウムイオン蓄電装置「Mobi Gen(モビ・ジェン)」について、国内総代理店であるBell Energy(茨城県つくば市)と建設業界独占レンタル契約を締結したと発表。今月下旬からレンタルを開始するとしており、これが買い手掛かりとなったようだ。レンタルを始めるのは国内最大級の可搬型蓄電装置で、電池容量は1時間当たり80キロワット(一般家庭で使用する電力の1週間分相当)。10月には蓄電容量が半分(1時間当たり40キロワット)のタイプを導入する予定で、認知度を上げながら需要に応じて増台し、可搬型大容量蓄電装置のシェア獲得を目指すとしている。

■メディカルネット <3645>  605円  +43 円 (+7.7%)  本日終値

メディカルネット<3645>が大幅高。21日の取引終了後、デルフィーノケア(東京都目黒区)と協業して販売・施工を行う「まるごと抗菌コーティング」で用いる抗菌・防臭剤「delfino(デルフィーノ)」について、新型コロナウイルスを減少させる効果があるとの実験結果が明らかになったことを発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。同社によると、この実験は第三者機関である日本繊維製品品質技術センターが実施したもので、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス性試験において99.99%以上のウイルスが減少した結果が得られたという。

■ワイエイシイ <6298>  1,197円  +78 円 (+7.0%)  本日終値

ワイエイシイホールディングス<6298>が急反発。前日は日経平均株価が波乱安に見舞われるなか、しぶとくプラス圏で推移する場面があり、買い需要の高さを証明した。きょうは、全体相場がリスクオフの巻き戻し局面に移行するなか、先高期待から投資資金が再攻勢をかけている。半導体製造装置や液晶製造装置などを主力にメカトロニクス関連分野を深耕、ハードディスク研磨技術では業界他社を引き離す。また、有力子会社の存在も株価上昇を後押しする。電気自動車(EV)や再生可能エネルギー分野でパワー半導体需要が盛り上がりをみせるなか、子会社でレーザー技術のスペシャリスト集団であるワイエイシイビームがパワー半導体素子用レーザアニーラ(Si-IGBTレーザアニーラ)を製造しており、その技術力が注目されている。

■JBR <2453>  850円  +49 円 (+6.1%)  本日終値

ジャパンベストレスキューシステム<2453>が急反発。同社は21日取引終了後に、電力小売事業から撤退すると発表。業績の安定性向上につながるとの見方などから評価されているようだ。事業撤退は、昨年12月から今年1月にかけて発生した想定以上の市場電力価格高騰の影響を受けたことが背景にあり、価格高騰再発リスクの可能性を踏まえ撤退を決めたという。なお、撤退完了時期は9月末を予定しており、今後資源エネルギー庁に撤退スケジュールを提出するとしている。

■ライトアップ <6580>  3,030円  +171 円 (+6.0%)  本日終値

ライトアップ<6580>が大幅反発。この日の寄り前、中小企業向け補助金・助成金自動診断システム「Jシステム」のOEM提供先が700社を突破したと発表しており、これが好感された。「Jシステム」は、20年4月にOEM提供を開始しており、提供開始から1年3カ月で導入700社達成となる。大手企業・中小企業・金融機関・地方自治体などさまざまな事業者が導入しており、ライトアップによると想定よりも大幅に早いペースとしている。

●ストップ高銘柄

光陽社 <7946>  1,340円  +300 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値

Enjin <7370>  2,695円  +500 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値

明治海運 <9115>  517円  +80 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

クリングルファーマ <4884>  1,149円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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