前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年6月25日 5時30分

■アイダ <6118>  934円 (+34円、+3.8%)

アイダエンジニアリング <6118> が大幅反発。東海東京調査センターは23日、同社株のレーティングを新規「アウトパフォーム」としてカバレッジを開始した。目標株価は1240円に設定した。「環境規制の強化はむしろビジネスチャンス」と指摘している。足もとで受注が回復しているほか、EV駆動用モーターの生産能力増強で高速精密プレス機械の受注が増えているとみている。今後の受注拡大の要因は(1)モーターコア成形用の高速プレス機械の受注増加(2)自動車産業でホットプレスからコールドプレスへのシフトがありプレス機械の設備投資増強――の2点を想定。22年3月期の連結営業利益は会社予想の45億円に対して53億円への増額修正を予想している。

■ウインテスト <6721>  282円 (+10円、+3.7%)

ウインテスト <6721> [東証2]が3日続伸。半導体や液晶向け検査装置を手掛けるが、ここ市場でテーマ買いの動きが活発化しているパワー半導体関連の一角として人気化している。同社は設計・開発から運用サポートまで一貫フォローできる人的基盤を有し、海外での実績が豊富。業績低迷が続いていたが、決算期変更で変則決算となった20年12月期に続き、21年12月期は営業利益1億2200万円の黒字が予想されている。独自の検査技術及びノウハウを活用して、パワー半導体分野における検査装置の需要開拓に大きく舵を切っており、これが投資資金の食指を動かす格好となった。

■INPEX <1605>  865円 (+23円、+2.7%)

INPEX <1605> が3日続伸し、年初来高値を3ヵ月半ぶりに更新した。足もとの原油価格の上昇を受け、今期業績の拡大観測が浮上している。今期の想定原油価格は、ブレントベースで1バレル60.3ドルだが、足もとでは75ドル前後で推移。これに伴い、21年12月期の連結営業利益は会社計画の4520億円に対して4700億円前後への増額観測が出ている。

■オプトラン <6235>  2,481円 (+62円、+2.6%)

オプトラン <6235> が反発。23日の取引終了後、ALD(原子層堆積)成膜装置の開発・製造・販売を行う新会社を中国上海地域に設立すると発表しており、これが好材料視された。21年内の設立を予定。なお、21年12月期業績予想への影響は現在精査中としている。

■SBG <9984>  7,862円 (+174円、+2.3%)

ソフトバンクグループ <9984> が反発、一時8000円大台を回復。米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が連日最高値を更新するなど上値指向を強めており、米ハイテク株に積極投資するソフトバンクGの株価に追い風材料となっている。前日23日の株主総会でははっきりしたコメントはなかったが、株主還元策としての自社株買い発動に対する思惑も買いを引き寄せたもようだ。

■BASE <4477>  1,682円 (+30円、+1.8%)

BASE <4477> [東証M]が続伸。23日の取引終了後、同社のネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」が、スマレジ <4431> [東証M]が運営するクラウドPOSレジ「スマレジ」とサービス連携し、実店舗とECの商品在庫を一元管理できる「スマレジ在庫連携 App」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。「スマレジ在庫連携 App」は、「BASE」加盟店を対象に提供する拡張機能「BASE Apps」の新機能として提供される。同機能により、実店舗とネットショップで商品販売をしている場合、商品在庫の一元管理をすることが可能となり、「BASE」加盟店は、実際の在庫数以上の商品数量を売ってしまう“売り越し”や、実際には在庫があるにも関わらず販売できない“売り逃し”など商品在庫の把握が乱雑になってしまうために起こる事態を防ぎ、業務効率化を図ることができるようになるという。

■日本ライフL <7575>  1,388円 (+23円、+1.7%)

日本ライフライン <7575> が反発。23日の取引終了後、同社が国内で独占販売する米カーディオフォーカス社製の内視鏡レーザーアブレーションカテーテル「HeartLight(ハートライト)」の次世代品について、17日に薬事承認を取得したと発表しており、これが好感されたようだ。次世代品の「ハートライトX3」では、現行品のレーザーと内視鏡を組み合わせた治療コンセプトを踏襲しつつ、手技時間を大幅に短縮する新機能を搭載した。販売開始は8月の予定としている。

■日軽金HD <5703>  1,864円 (+30円、+1.6%)

日本軽金属ホールディングス <5703> が反発。アルミ関連セクターを中心に非鉄株に買いが集まった。直近、アルミニウム市況が上昇に転じており、前日23日の米国株市場ではアルミニウム溶錬大手のアルコア <AA> がマドを開けて3.3%高に買われ6月初旬からの下げトレンドに終止符を打った。ここ、銅やニッケル市況なども上昇転換しており、非鉄株全般には追い風となった。

■エーザイ <4523>  12,250円 (+180円、+1.5%)

エーザイ <4523> が反発。24日、米バイオジェン <BIIB> と共同開発中のアルツハイマー型認知症治療薬候補「レカネマブ」が、米国食品医薬品局(FDA)からブレイクスルーセラピーの指定を受けたと発表しており、これが好感された。ブレイクスルーセラピーとは、重篤なあるいは命にかかわる疾患に関する画期的治療薬の開発及び審査の迅速化を目的としたFDAの制度。指定を受けることにより、効率的な開発計画のための助言や審査迅速化、審査資料の段階的提出・審査(ローリング・サブミッション)などの制度が利用可能になる。なお、レカネマブは現在、第3相臨床試験を行っている。

■ダイセル <4202>  910円 (+12円、+1.3%)

ダイセル <4202> が反発。同社は24日、世界初となる1桁ナノメートルサイズのSiV蛍光ナノダイヤモンドの開発に成功したと発表しており、これが好感されたようだ。同社では、自社保有の爆轟技術により、バイオセンシング技術を発展させる材料として期待されるSiVセンターを有する世界最小サイズの蛍光ナノダイヤモンドを生成することができたとしており、今後バイオセンシングをはじめとしたアプリケーションへの応用開発に取り組むという。

■USENHD <9418>  2,399円 (+30円、+1.3%)

USEN-NEXT HOLDINGS <9418> が3日続伸。24日午前中、傘下のNext Innovationが、特定技能業務クラウドサービス「とくマネ(特定技能マネージャー)」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。同サービスは、特定技能外国人を受け入れる受入機関や受入機関の支援を目的にした、特定技能の申請書作成業務と支援実施業務に特化したクラウド型業務システム。同社では、登録支援機関や受入機関が行う外国人支援義務に対し、使いやすく充実したコンテンツを提供し、人材不足で悩める日本企業に貢献するとしている。

■板硝子 <5202>  643円 (+8円、+1.3%)

日本板硝子 <5202> が3日続伸。24日午前11時ごろ、光ファイバーと同径の極細セルフォックマイクロレンズの開発に成功したと発表しており、これが好感された。今回開発に成功した極細径セルフォックマイクロレンズは、ネットワークから端末まで光のまま伝送する用途を想定。レンズの外径を光ファイバーと同一にしたことで、接続機器の小型軽量化や機器製造の簡素化、低コスト化を図ることができるとしている。

■そーせい <4565>  1,753円 (+18円、+1.0%)

そーせいグループ <4565> [東証M]が3日続伸。23日取引終了後、神経疾患関連分野のバイオ医薬品企業であるバイオヘイブン<BHVN>と提携中の新規低分子CGRP拮抗薬の第1相臨床試験を開始したことを発表。マイルストーンと治験実施に伴う開発費を受領することを明らかにしており、今後の展開に期待した買いを呼び込む格好となった。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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