話題株ピックアップ【昼刊】:セブン&アイ、日本製鉄、トヨタ

注目
2021年6月28日 11時37分

■Kudan <4425>  4,135円  +285 円 (+7.4%)  11:30現在

Kudan<4425>が大幅反発している。前週末25日の取引終了後、台湾ベコー社のホワイトペーパーに同社技術に関する内容が掲載されたと発表しており、これが好材料視されている。自律移動ロボット(AMR)に提供された人工知覚技術に関する内容が紹介されている。

■ジャムコ <7408>  1,202円  +73 円 (+6.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

ジャムコ<7408>が大幅続伸している。一部メディアで、米ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス<UAL>が米ボーイング<BA>と欧州エアバスから合計で200機ほどの旅客機を導入する見通しだと報じられたことを受けて、両社に航空機用ギャレー(厨房設備)を納入する同社に思惑的な買いが向かっているようだ。また、航空機向けのスポンジチタンを手掛ける大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>や東邦チタニウム<5727>にも物色が向かっている。

■セブン&アイ <3382>  5,267円  +234 円 (+4.7%)  11:30現在

セブン&アイ・ホールディングス<3382>が4日ぶり急速に切り返しに転じている。同社は26日に、米国でガソリンスタンドに併設するコンビニエンスストアを展開する「スピードウェイ」(コンビニ事業及び燃料小売事業)の買収についてFTC(米連邦取引委員会)の同意命令案が承認されたことを発表、これが株価を押し上げる材料となった。またこれとあわせて、延期していた「中期経営計画説明会」を7月1日に開催することも発表しており、業容拡大に対する期待感から投資資金の流入を誘っている。

■アシックス <7936>  2,834円  +119 円 (+4.4%)  11:30現在

アシックス<7936>は大幅高で5日続伸し年初来高値を更新している。米ナイキ<NKE>が24日に発表した3~5月期決算が市場予想を上回る好決算となり、25日の米株式市場で一時15.7%高するなどしたことを受けて、同業である同社にも連想買いが入っているようだ。また同社は25日、スポーツの競技データや日々の運動習慣を簡易に記録し、その記録を分析することができるスポーツデータ統合システム「TUNEGRID(チューングリッド)」を実用化したと発表しており、これも好材料視されているようだ。

■ACCESS <4813>  945円  +35 円 (+3.9%)  11:30現在

ACCESS<4813>が大幅高で年初来高値を更新。前週末25日の取引終了後、NTTドコモと需要家(家庭)向けエネルギーマネジメント事業で協業すると発表しており、今後の展開を期待した買いが入っているようだ。ACCESSが開発する需要家(家庭)向けエネルギーマネジメント・ソリューション「POWERGs(パワージーズ)」にドコモIoTマネージドサービスを活用し、エネルギーマネジメントサービスを販売する事業者を対象に提供する。提供開始は、2022年2月ごろを予定している。

■日本製鉄 <5401>  1,965円  +55.5 円 (+2.9%)  11:30現在

日本製鉄<5401>が3連騰。5月11日に年初来高値2354円50銭をつけてからは一貫して調整局面にあったが、目先売り一巡感が台頭している。前週に1700円台まで下押したものの、そこで底値を確認し、以降は切り返し波動が鮮明だ。新型コロナワクチンの普及を背景とした経済活動の正常化で、景気敏感株として見直し買いを誘っているが、前週に日本鉄鋼連盟から発表された5月の国内粗鋼生産量は前年同月比で42%強の増加となったことも買いの根拠に。前年の落ち込みの反動が反映されたとはいえ、3カ月連続で前年同月実績を上回ってきたことで安心感が浮上している。また、米国ではバイデン政権による巨額のインフラ投資計画が実現に向け進捗しているとの見方が強まっており、同社株をはじめ鉄鋼セクターにはビジネスチャンスにつながるものとしてポジティブ視されている。

■壱番屋 <7630>  5,050円  +140 円 (+2.9%)  11:30現在

壱番屋<7630>が続伸している。前週末25日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高110億6100万円(前年同期比7.1%増)、営業利益6億8400万円(同2.1倍)、純利益12億5800万円(同5.0倍)と大幅増益となったことが好感されている。前年同期間に発出された緊急事態宣言による大幅な減収の反動があり、国内店舗の売り上げが増加したことに加えて、海外店舗も前年同期から回復基調にあることが貢献した。また、営業時間短縮による時短協力金の補助金や投資有価証券売却益を計上したことなども寄与する。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高489億円(前期比10.5%増)、営業利益39億7000万円(同55.1%増)、純利益35億円(同2.0倍)の従来見通しを据え置いている。

■ミスミグループ本社 <9962>  3,815円  +90 円 (+2.4%)  11:30現在

ミスミグループ本社<9962>は反発している。前週末25日の取引終了後に発表した5月の月別売上高が、前年同月比34.8%増と大幅増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。流通事業であるVONA(ヴォーナ)事業は40.4%増と伸長したことが全体を牽引した。また、FA事業が28.7%増、金型部品事業が32.5%増となったことも寄与した。

■ファーストリテイリング <9983>  84,550円  +1,840 円 (+2.2%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>が一時2000円を超える上昇で25日移動平均線との下方カイ離を一気に解消してきた。日経平均株価への寄与度の高い値がさ株として知られる。市場では「今月21日にフシ目の8万円台を下回り年初来安値をつけたばかりで、値ごろ感があった。そうしたなか、前週末時点で複数の外資系証券から強気の投資判断が改めて開示されており、目先リバウンドを見込んだ買いを誘った」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■アルテリア <4423>  1,786円  +36 円 (+2.1%)  11:30現在

アルテリア・ネットワークス<4423>は5日続伸し、連日の年初来高値更新となっている。前週末25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を13万株(発行済み株数の0.26%)、または3億円としており、取得期間は7月1日から7月14日まで。報酬として導入している譲渡制限付き株式付与制度の運用上、対象者へ付与する予定の株式を調達するためという。

■三菱UFJ <8306>  610円  +2.1 円 (+0.4%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日続伸と再び上値指向をみせている。前週末の米国株市場では米10年債利回りが終値ベースで1.52%台まで上昇、今月17日以来の1.5%台乗せとなった。これを背景に、前週末の米国株市場ではバンカメ<BAC>が2%近い上昇をみせたほか、JPモルガン・チェース<JPM>、ゴールドマン・サックス<GS>、シティグループ<C>など大手金融株が軒並み堅調な値動きを示した。東京市場でも、米国事業を展開する同社株などメガバンクは運用環境改善への思惑を背景に買いが優勢となった。

■出前館 <2484>  1,541円  -236 円 (-13.3%)  11:30現在

出前館<2484>は下落。前週末25日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、営業損益を130億円の赤字から190億円の赤字(前期26億2300万円の赤字)へ下方修正すると発表しており、これが嫌気されているようだ。シェアリングデリバリーのエリア拡大に向けた施策の前倒しや、ユーザー・配達員の囲い込みなどの積極的な投資を行ったことが主な要因。一方、出前館事業のサービス拡大が好調に推移したことから、売上高は280億円から290億円(前期比2.8倍)へ上振れる見通し。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年9月~21年5月)決算は、売上高184億9300万円(前年同期比2.7倍)、営業損益129億700万円の赤字(前年同期16億800万円の赤字)だった。

■アイモバイル <6535>  1,670円  -130 円 (-7.2%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

25日に発表した「売り出しを実施」が売り材料。

田中俊彦会長と野口哲也社長による合計280万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限24万株の売り出しを実施する。売出価格は7月5日から7日までの期間に決定される。

■トヨタ自動車 <7203>  9,815円  -34 円 (-0.4%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>は売り買い錯綜、1万円大台ラインを意識した攻防が続いている。前週末の米国株市場ではNYダウが続伸歩調となったほか、外国為替市場では米長期金利上昇による日米金利差拡大を背景に、1ドル=110円台後半にドル高・円安に振れていることで、これが自動車セクターにはリスクオン要因として働いている。そのなか、特に為替感応度の高い同社は今期の想定為替レートを1ドル=105円に設定しており、実勢はそれより6円近くも円安に振れていることから、輸出採算改善に伴う収益メリットが期待できる。

■大運 <9363>  393円  +67 円 (+20.6%) 一時ストップ高   11:30現在

大運<9363>はカイ気配スタートで一時ストップ高に買われている。前週末25日の取引終了後に、上限を120万株(発行済み株数の19.31%)、または3億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されている。取得期間は21年7月1日から22年6月30日までで、株主還元及び資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■日本電解 <5759>  2,367円  +400 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在

日本電解<5759>がストップ高の2367円に買われている。25日夜のテレビ東京系報道番組「ワールドビジネスサテライト」で、「身近な製品支える『銅箔』 世界が注目!独自の技術」として同社が紹介されており、これが好感されているようだ。25日にマザーズ市場に新規上場したばかりであり、直近IPO銘柄ならではの値動きの軽さにも注目が集まっている。

●ストップ高銘柄

日本電解 <5759>  2,367円  +400 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在

など、1銘柄

●ストップ安銘柄

五洋インテックス <7519>  60円  -30 円 (-33.3%) ストップ安売り気配   11:30現在

ベイシス <4068>  5,030円  -1,000 円 (-16.6%) ストップ安   11:30現在

など、2銘柄

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