富士通は新値街道走る、スパコンやポスト5Gで存在感示し海外マネーの実需買い継続
富士通<6702>が全体地合い悪に抗して上値追い基調を継続、株価は4月末にマドを開けて買われた後いったん調整を入れたが、5月13日に十字足で目先の底入れを確認してからは、小幅の押し目を形成しながらも次第高の展開をみせている。きょうは6月末につけた年初来高値2万860円を上回り、株式併合に伴う修正後株価で2001年以来約20年ぶりとなる2万1000円台に乗せている。日本株は目先ポジションを低める動きが顕在化しているが、同社株はスーパーコンピューターで不動の世界トップの座を確保するとともに、日本が国を挙げて巻き返しを図るポスト5G(6G)の分野でも日本電信電話<9432>と連携して重要なポジションを担っている。こうしたことを背景に、市場では「海外機関投資家などの根強い実需買いを呼び込んでいるようだ」(国内証券ストラテジスト)としている。