注目銘柄ダイジェスト(前場):TSI HD、INEST、ソフトバンクGなど

市況
2021年7月5日 11時59分

アスクル<2678>:1830円(+78円)

大幅反発。先週末に21年5月期の決算を発表、営業利益は139億円で前期比57.8%増益となり、従来計画の130億円を上振れ着地、市場予想も上回った。一方、22年5月期は140億円で同0.5%増益にとどまる見通し。ただ、感染対策商品の反動減などで収益成長鈍化は想定線とみられている。同時に発表した中期計画では、25年5月期売上高5500億円、営業利益率5%を目指すとしている。実質的な増配計画などもポジティブ視。

良品計画<7453>:2213円(-105円)

大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、3-5月期営業利益は118億円となり、市場予想を下回ったとみられる。第3四半期累計では352億円にとどまっており、通期計画の492億円は未達懸念が強まる形に。もともと会社計画は強気とみられていただけに、決算内容に大きなサプライズは乏しいが、足元で株価のリバウンドが強まっていただけに、戻り売りのきっかけとされているもよう。

TSI HD<3608>:379円(+45円)

大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は22.7億円の黒字となり、前年同期比では87億円もの損益改善となっている。上半期計画5億円の赤字、通期計画11億円の黒字を大きく上回る水準に。主力のアパレル関連事業の売上回復が背景となっている。新型コロナウイルス感染拡大のマイナス影響軽減に伴う収益回復は想定線であるが、回復ペースは想定以上との見方になっているようだ。

ファーストリテ<9983>:81770円(-1310円)

続落。先週末に月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比19.2%減、前月の同0.6%減から減少率が拡大している。客数が同8.2%減少したほか、客単価も同11.9%低下した。前年のハードルが高くなっていたことが落ち込みの背景で、一昨年同月比では2%の増加に転じているもよう。ただ、感謝祭がけん引役となった影響も大きいとみられ、ポジティブな反応は限定的に。

ソフトバンクG<9984>:7407円(-405円)

大幅反落。中国のネット規制当局では、中国配車アプリ最大手ディディのアプリで、個人情報の収集と利用に関する法律や規則の重大な違反を確認したと発表している。スマホアプリのダウンロード停止を命じているもよう。今後の事業に悪影響が出るのは必至とされている。ディディの時価総額は約8兆円、筆頭株主となっているビジョンファンドの含み益減少を警戒する動きが優勢に。

DELTAーP<4598>:1637円(-78円)

大幅に3日続落。次期の自社開発候補品であるBcl-2阻害剤のVTXの新規誘導体の論文が国際的なオープンアクセスジャーナル「Cancer Reports」の電子版に掲載されたと発表している。AML(急性骨髄性白血病)患者を安全かつ効果的に治療するための代替治療法になり得ることを示唆しているという。ただ、株価が1日に年初来高値(2085円)まで上昇していることから、利益確定売りに押されているようだ。

INEST<3390>:124円(+19円)

大幅に反発。連結子会社のPatch(東京都豊島区)が住宅ローンテック企業のiYell(東京都渋谷区)と協業すると発表している。住宅を購入する顧客と住宅を販売する住宅事業者の双方に役立つサービスを紹介するiYellの「いえーるスマートクラブ」を通じ、引っ越しを伴う入居者を対象に電気・ガス・水道・インターネット回線などの利用開始手続きをアドバイザーが無料で案内するPatchの「Lifeline Advisor」を提供する。

オキサイド<6521>:9270円(+180円)

もみあい。経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金(2次公募)」に採択されたと発表している。半導体・フラットパネルディスプレイ製造装置製造業として「生産拠点の集中度が高く、サプライチェーン途絶によるリスクが大きい製品・部素材の供給途絶リスク解消のための生産拠点整備」が補助対象となった。補助要件は対象経費の2/3以内。23年2月期以降の業績に寄与する見通し。

《ST》

提供:フィスコ

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