反発も手掛かり材料に乏しく、こう着感の強い相場展開が継続【クロージング】

市況
2021年7月6日 16時16分

6日の日経平均は反発。45.02円高の28643.21円(出来高概算7億9000万株)で取引を終えた。6月のユーロ圏PMI(確報)が市場予想を上回ったことなどから、前日の欧州株が上昇した流れを受け、主力株中心に買い戻しの動きが先行。前場半ばには28748.23円まで値を上げる場面が見られた。ただし、米国市場が休場だったこともあり手掛かり材料に乏しく、国内での新型コロナウイルスの感再拡大が重荷となるなか、買い一巡後はこう着感の強い展開が続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1100を超え、全体の過半数超を占めた。セクター別では、空運が2%を超える上昇となったほか、石油石炭、鉱業、鉄鋼など27業種が上昇。一方、海運、証券・商品先物、医薬品、金属製品など6業種が下落している。指数インパクトの大きいところでは、ダイキン<6367>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、オリンパス<7733>が堅調な半面、テルモ<4543>、中外薬<4519>、セコム<9735>、コナミHD<9766>が軟調だった。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国でつくる「OPECプラス」が、予定していた閣僚協議を中止し、協調減産に対する不透明感から原油先物相場が大幅に上昇したため、石油関連や商社、鉱業などに値を上げる銘柄が目立っていた。また、日経平均の銘柄入れ替えのルールが、みなし額面から株価換算係数に改訂される。値がさの銘柄が採用されやすくなるとの期待から、任天堂<7974>が買われた。

まん延防止等重点措置について、政府が11日の期限を延長する方向で調整に入ったと報じられ、景気回復の後ずれが意識されるなか、全般は様子見気分の強い展開が続いている。また、休み明け6日の米国では、6月の米ISM非製造業景況指数が発表される。回復が見られるのかが注目されるほか、強い結果となれば、ドル高円安を通じてリスクオンの流れも意識されるため、まずは米国市場の動向を見極めたいところか。

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.