前沢工業が急伸、21年5月期業績の上振れと自社株買い発表を好感
前澤工業<6489>は急伸している。6日の取引終了後、集計中の21年5月期の連結業績について、売上高が310億円から318億1000万円(前の期比6.2%増)、営業利益が23億円から32億2100万円(同81.2%増)へ、純利益が15億円から24億8900円(同2.3倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。
バルブ、環境両部門で大型案件の売り上げ促進による増益のほか、全社ベースでのコスト削減効果も寄与した。業績の上振れに伴い、従来は8円を予定していた期末配当を12円に引き上げるとあわせて発表した。通期では20円となり、前の期に比べて6円の増配となる。
同時に、上限を40万株(発行済み株数の2.11%)、または3億2000万円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視されている。取得期間は21年7月27日から22年1月31日までで、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による市場買い付け及び取引一任契約に基づく立会取引市場における市場買い付けにより取得するとしている。