FRONTEOに投資マネーの攻勢続く、7年ぶり高値圏突入で最高値更新も視野
FRONTEO<2158>に継続的な投資資金の流入が観測されている。きょうは全体リスクオフの環境にあってマザーズ市場は相対的に強い動きを示しているが、同社株はそのなかでも高水準の売買高をこなし派手な上昇パフォーマンスで目を引く。きょうは一時8.6%高の1380円まで上値を伸ばし年初来高値を更新したが、時価は戻り相場の要衝とみられた2016年5月につけた高値1346円(修正後株価)も上回ってきた。これは14年8月の上場来高値1421円をつけて以来約7年ぶりの高値水準であり、要注目場面に入ったといえる。
同社は人工知能(AI)技術をバックボーンとした電子データ収集や分析を武器にリーガルテック事業を主力展開している。また、近年はAI技術を活用して対象を広げ、医療AIなどライフサイエンス分野などへの応用で需要獲得を進めている。直近では、6月末にイスラエルの最先端技術を使ったシステム脆弱性診断を手掛けるサイバージムジャパン(東京都港区)とサイバーセキュリティー分野での提携を発表している。これに伴い、犯罪捜査や法的紛争などで、コンピュータなどの電子機器データ記録を収集・分析し証拠性を確保するデジタルフォレンジック分野での新境地開拓に期待が高まる状況となった。