株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は一時昨年11月以来の水準に低下、需給通過後の巻き戻しへの思惑も

市況
2021年7月7日 17時56分

大阪9月限

日経225先物 28380 -230 (-0.80%)

TOPIX先物 1938.0 -12.0 (-0.61%)

日経225先物(9月限)は前日比230円安の2万8380円で取引を終了。寄り付きは2万8220円とシカゴ先物清算値(2万8385円)を大きく下回るギャップダウンから始まり、現物の寄り付き直後には2万8120円まで下落幅を拡大。前場半ばには2万8410円まで下落幅を縮める場面も見られたが、上値も重く、後場は概ね2万8300円~2万8400円辺りでの推移に。後場半ばには再び弱含む場面があったものの、引けにかけて持ち直し、日中のレンジ上限水準で取引を終えた。

2万8500円~2万9000円のレンジ下限を一気に割り込んだことで、ヘッジに伴う売りのほか、ショートを仕掛ける動きにより、オーバーシュート気味の下落で始まった。ただし、前場半ばには持ち直しを見せており、短期筋のショートカバーの動きは早かった。

もっとも、ETFの分配金支払いに伴う売り需要が見込まれるなか、引き続き神経質な展開が続きやすく、積極的にリバウンドを取りに行く動きは限られそうだ。ただし、ETFの売り需要を想定したショートポジションについては、ETFの売り需要に向かう形でカバーすることを狙っているだろう。また、本日のオーバーシュート気味の下落によって新たにショートが積み上がった可能性もある。ETFに絡んだ売り需要をある程度は相殺できる可能性もあるため、下落への警戒よりも需給通過後のリバウンドを想定した動きが徐々に意識されてきそうだ。

NT倍率は一時14.58倍まで低下し、3月安値を下回って昨年11月以来の水準に低下している。方向性としてはNTショートに向かいやすいだろうが、3月安値水準まで低下したことで、いったんは底打ちからのリバウンドも。また、ETFの売り需要を想定した日経225先物売りの動きに対する巻き戻しも意識されやすいところだ。

手口面では、日経225先物はBofAが850枚、シティが820枚、モルガンSが510枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1350枚、バークレイズが570枚、BNPパリバが450枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1080枚、BofAが960枚、クレディスイスが690枚、モルガンSが600枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが2470枚、BNPパリバが680枚、ABNアムロが480枚程度の買い越しだった。

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