ダイキンが異彩人気、EVエアコン向け冷媒開発報道で投資資金集中
ダイキン工業<6367>が急動意。時価総額6兆円を超える大型株だが、寄り付きカイ気配でスタートし、マドを開けて買われる異色人気となった。上げ幅は1200円を超え2万2000円台半ばまで上値を伸ばす場面があった。世界的な電気自動車(EV)シフトが進むなか、同社はEV用エアコンで省エネ性能の高い冷媒を開発したと8日付の日本経済新聞が報じており、これを材料視する買いが集中した。エアコンに使う電力を大幅に減らすことでEVの航続距離を最大5割伸ばせるとされ、2025年をメドに実用化する方針と伝えられたことで株価を強く刺激した。会社側では「報道された内容自体は6月の学会で発表したものと変わらないが、基礎的な(冷媒の)技術でメドが立ったことは事実。商品化の時期についてはまだリリースできる段階にはない」としている。
最終更新日:2021年07月08日 10時15分