オンワードが反発、第1四半期営業利益が大幅黒字転換で上期計画上回る
オンワードホールディングス<8016>が反発している。8日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高460億2200万円(前年同期比7.9%増)、営業利益11億4700万円(前年同期18億5100万円の赤字)、純利益20億6000万円(同24億1700万円の赤字)となり、上期予想の営業損益30億円の赤字を大きく上回って着地したことが好感されている。
緊急事態宣言が発出された影響で4月後半以降の売り上げが落ち込んだことに加えて、前期に国内外の不採算事業からの撤退や不採算店舗の閉鎖が響き、売上高の伸びは小幅にとどまった。ただ、一昨年秋から取り組んできたグローバル事業構造改革の成果が表れ、売上総利益率が3.5%改善する一方で、販管費率が3.3%低下し、利益を改善させた。
なお、22年2月期通期業績予想は、売上高1905億円(前期比8.3%増)、営業利益32億円(前期212億3000万円の赤字)、純利益63億円(同231億8100万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。