話題株ピックアップ【昼刊】:USENHD、SHIFT、竹内製作所

注目
2021年7月9日 11時38分

■USENHD <9418>  2,800円  +361 円 (+14.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は急反発し年初来高値を更新。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年9月~21年5月)連結決算が、売上高1538億6900万円(前年同期比7.3%増)、営業利益125億4100万円(同49.0%増)、純利益66億9400万円(同2.1倍)と大幅増益となったことに加えて、8円50銭を予定していた期末一括配当を12円50銭に引き上げると発表したことが好感されている。課金ユーザーが順調に増加し、映像配信サービス「U-NEXT」の提供を行うコンテンツ配信事業が収益化したことが牽引した。また、通信事業で法人向けICT(SaaSサービス)の一過性要因による売り上げ増加があったことや、店舗サービス事業及び業務用システム事業がコロナ禍から着実に復調傾向にあることなども寄与した。なお、21年8月期通期業績予想は、売上高2040億円(前期比5.6%増)、営業利益155億円(同42.4%増)、純利益75億円(同52.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■SHIFT <3697>  18,900円  +2,140 円 (+12.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

SHIFT<3697>が急反騰している。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年9月~21年5月)連結決算が、売上高328億8800万円(前年同期比58.7%増)、営業利益26億4200万円(同60.8%増)、純利益19億100万円(同83.4%増)と大幅増益となったことが好感されている。営業強化により新規顧客数が増加したほか、上流サービスやクロスセルの加速により顧客単価上昇を牽引した。また、高単価サービスを増やしたことでエンジニア単価が上昇したことに加えて、稼働率も通常レベルへ回復し売上総利益率が改善した。 なお、21年8月期通期業績予想は、売上高450億円(前期比56.7%増)、営業利益34億円(同44.5%増)、純利益21億円(同27.4%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、ローカライズやゲーム開発を行うDICO(東京都渋谷区)の株式を取得し子会社化すると発表した。エンターテインメント領域におけるサービス提供範囲の拡大を図るのが狙いで、議決権所有割合は80%になる予定。取得価額は非開示。なお、業績への影響は軽微としている。

■竹内製作所 <6432>  2,917円  +270 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

竹内製作所<6432>が急反発している。8日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高333億3200万円(前年同期比29.5%増)、営業利益42億200万円(同41.2%増)、純利益31億5500万円(同49.8%増)と大幅増益となったことが好感されている。水道管やガス管などの生活インフラの公共工事が欧米ともに活況で、製品需要が好調に推移した。特に米国では新築・増改築や庭整備などの住宅関連工事が各地で盛んに行われており、ミニショベル、油圧ショベル及びクローラーローダーの販売台数が大きく増加した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高1233億円(前期比9.8%増)、営業利益121億円(同8.4%減)、純利益89億円(同8.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■ミロク情報サービス <9928>  1,618円  +77 円 (+5.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

ミロク情報サービス<9928>が4日ぶりに反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「米グーグルが日本で金融事業に本格参入することが8日までにわかった」と報じられており、買収先は同社の持ち分法適用関連会社であるpringとされていることが好材料視されているようだ。記事によると、アルファベットC<GOOG>傘下のグーグルがみずほ銀行(東京都千代田区)などpringの既存株主から全株式を200億~300億円で取得する方向で最終調整に入ったとしている。報道に対してミロク情報は、「当社が発表したものではなく、現時点で保有株式に関する決定事実はない。現在、事業投資戦略でさまざまな可能性について協議を行っているが、開示すべき事項が生じた場合には速やかに公表する」とコメントしている。

■C&R <4763>  1,637円  +76 円 (+4.9%)  11:30現在

クリーク・アンド・リバー社<4763>が続伸している。同社は8日取引終了後に、22年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比17.3%増の12億3000万円となり、上半期計画16億円に対する進捗率は76.9%となった。売上高は同11.7%増の105億9900万円で着地。クリエイティブ分野(日本)でゲームやプロデュース、ライツ事業が伸長したほか、医師紹介事業が好調だったことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■オンワード <8016>  351円  +14 円 (+4.2%)  11:30現在

オンワードホールディングス<8016>が反発している。8日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高460億2200万円(前年同期比7.9%増)、営業利益11億4700万円(前年同期18億5100万円の赤字)、純利益20億6000万円(同24億1700万円の赤字)となり、上期予想の営業損益30億円の赤字を大きく上回って着地したことが好感されている。緊急事態宣言が発出された影響で4月後半以降の売り上げが落ち込んだことに加えて、前期に国内外の不採算事業からの撤退や不採算店舗の閉鎖が響き、売上高の伸びは小幅にとどまった。ただ、一昨年秋から取り組んできたグローバル事業構造改革の成果が表れ、売上総利益率が3.5%改善する一方で、販管費率が3.3%低下し、利益を改善させた。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高1905億円(前期比8.3%増)、営業利益32億円(前期212億3000万円の赤字)、純利益63億円(同231億8100万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■マックスバリュ東海 <8198>  2,500円  +4 円 (+0.2%)  11:30現在

マックスバリュ東海<8198>はしっかり。8日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比0.7%増となり、5カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同1.2%増となったことが寄与した。なお、全店売上高は同2.8%増だった。

■乃村工藝社 <9716>  852円  -104 円 (-10.9%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

乃村工藝社<9716>は大幅安。8日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、売上高を1150億円から1050億円(前期比2.5%減)へ、営業利益を50億円から25億円(同48.8%減)へ下方修正すると発表しており、これを嫌気した売りが出ている。催事や装飾に関する事業の延期や中止、飲食店舗における臨時休業のほか、商業施設の休業による各種展示会、イベント計画の延期・中止などが影響した。また、東京五輪・パラリンピック開催を機に計画されていた民間企業などによる各種周辺プロジェクトの中止に伴う売上高の減少も業績の下押し要因となった。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高207億8500万円(前年同期比20.0%減)、営業利益9300万円(同93.3%減)だった。

■日経レバ <1570>  14,310円  -710 円 (-4.7%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続落。フシ目の1万5000円台を大きく割り込む展開を強いられている。日経レバは日経平均にリンクされたETFで個人投資家などの参戦意欲も旺盛。変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、ボラティリテイの高さを特徴とし、全体相場が荒れる局面では商いが活発化する傾向が強い。前日は欧米株が波乱含みの下げで全面安となっており、きょうの東京市場も日経平均株価が2万8000円台を大きく下回るリスクオフの展開を余儀なくされている。日経レバはこれに連動する格好だが、信用買い残も高水準に積み上がっているだけに個人投資家の投げが誘発されやすい状況にある。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,163円  -217 円 (-2.9%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が続落、7000円台前半で下値模索の動きが続いている。株価は5月上中旬を境に1万円大台を大きく割り込み急速に下落、当初はMSCの指数イベントに絡む一過性の売りとみられていたが、これを通過してからも次第安の展開が続いている。前日に欧州各国の株式市場が軒並み大きく値を下げたほか、ここ強調展開を続けていた米国株市場でも、NYダウ、ナスダック総合指数など主要株指数が下落、米ハイテク株に積極投資する同社株にも収益デメリットが発生するとの思惑が売りを助長している。また、ここにきて中国政府による中国企業の海外上場規制を強化する動きもネガティブ材料だ。既に海外上場している中国企業への監視を厳格化する方針も明示している。直近上場した中国配車アプリ大手の滴滴出行(ディディ)や中国電子商取引最大手のアリババ集団などに、独占禁止法違反にあたるとの理由で罰金を科すことを決定、両社に出資するソフトバンクGにとっても売り材料視されている。

■昭和電工 <4004>  3,045円  -90 円 (-2.9%)  11:30現在

昭和電工<4004>が3日続落している。8日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、最終損益を110億円の黒字から140億円の赤字(前期763億400万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気されている。同日付で蓄電デバイス・システム事業を投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ及び東京センチュリー<8439>が設立する新会社に売却すると発表した。エレクトロニクスやモビリティなどのコア成長事業へ積極的に投資を行う一方、経営資源の最適な配分を図ることが目的としており、これらにかかる事業構造改善費用300億円程度を特別損失として計上するためとしている。なお、売上高1兆3450億円(前期比38.1%増)、営業利益680億円(前期194億4900万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  578.9円  -7.8 円 (-1.3%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株など金融セクターへの売り圧力が強まっている。ここにきて経済活動の正常化期待が高まっていた米国でも景気の本格回復が後ズレするとの思惑が高まっている。これは米長期金利の低下に反映されている。前日の米10年債利回りは終値ベースで1.29%台まで低下、これは今年2月18日以来約5カ月ぶりの低水準であり、これを受けて前日の米国株市場では、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>やJPモルガン・チェース<JPM>、バンク・オブ・アメリカ<BAC>など大手金融株が運用利ザヤ縮小の思惑を嫌気され大きく値を下げた。東京市場でもメガバンクや生保は同様の観点で株価のネガティブ材料となっている。

■メタップス <6172>  1,366円  +300 円 (+28.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

メタップス<6172>がストップ高カイ気配となっている。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「米グーグルが日本で金融事業に本格参入することが8日までにわかった」と報じられており、買収先は、同社の持ち分法適用関連会社であるpringとされていることが好材料視されているようだ。記事によると、アルファベットC<GOOG>傘下のグーグルがみずほ銀行(東京都千代田区)などpringの既存株主から全株式を200億~300億円で取得する方向で最終調整に入ったとしている。報道に対してメタップスは「中期経営計画の実現に向けた事業ポートフォリオの見直しを進めているが、現時点で開示すべき決定した事実はない」とコメントしている。

■日本フイルコン <5942>  538円  +45 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

日本フイルコン<5942>が急反騰し年初来高値を一気に更新している。8日の取引終了後、21年11月期連結業績予想について、売上高を236億円から242億円(前期比11.3%増)へ、営業利益を3億5000万円から6億5000万円(同5.9倍)へ、純利益を2億5000万円から5億5000万円(前期9300万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。活況を呈する電子部品業界の影響を受けて、主に電子部材・フォトマスク事業の売上高が増加していることが要因という。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年12月~21年5月)決算は、売上高112億7600万円(前年同期比3.2%増)、営業利益2億100万円(同34.4%増)、純利益2億1900万円(同6.1%増)だった。

■VIX短先物 <1552>  2,833円  +177 円 (+6.7%)  11:30現在

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が大幅に3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。8日の米VIX指数は前日に比べ2.80(17.28%)ポイント高の19.00と急反発した。一時、21.29と警戒ラインの20を上回った。同日の米株式市場は、NYダウは259ドル安と反落。世界で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、米景気の先行き警戒感が台頭した。これを受けて、東京市場では、VIX短先物は上昇している。

●ストップ高銘柄

メタップス <6172>  1,366円  +300 円 (+28.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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