注目銘柄ダイジェスト(前場):USENNEX、SHIFT、乃村工芸など

市況
2021年7月9日 11時54分

乃村工芸<9716>:852円(-104円)

大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は0.9億円で前年同期比93.3%の大幅減益となっている。つれて、上半期予想は従来の15億円から収支均衡へ、通期では50億円から25億円に下方修正している。飲食店舗や商業施設の臨時休業、店舗の新装・改装計画やイベント計画の中止・延期などが多く発生し、売上高の減少につながっている。想定以上の収益回復の遅れをネガティブ視する動きが優勢に。

コジマ<7513>:656円(-68円)

大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は67.5億円で前年同期比95.2%増益となった。ただ、上半期実績の同3倍に対して、3-5月期は16.4億円で同7.9%減益となっている。通期予想や配当計画は据え置いており、業績急回復にも一巡感が意識される形のようだ。また、同時に発表した6月の月次動向では、既存店売上高は前年同月比23.9%減となっており、8カ月ぶり前年割れとなった前月から減少率が拡大している。

竹内製作<6432>:2917円(+270円)

大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は42億円で前年同期比41.2%増益、通期計画は121億円で前期比8.4%の減益計画であり、想定以上に好調なスタートとなる形になっている。生活インフラの公共工事が欧米ともに活況、特に米国では住宅関連工事が旺盛で、製品需要が好調に推移したもよう。3月高値からは調整基調が続いていたこともあって、見直しの動きへとつながっている。

USENNEX<9418>:2800円(+361円)

大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、営業利益は125億円で前年同期比49.0%増と大幅増益になっている。上半期実績の同35.0%増から増益率は一段と拡大へ。店舗サービス事業および業務用システム事業はコロナ禍から着実に復調傾向、のれん償却完了も増益率の拡大要因に。上半期決算時に上方修正した通期予想155億円、前期比42.4%増益は据え置いているものの、年間配当金は従来計画の8.5円から12.5円に引き上げている。

SHIFT<3697>:18900円(+2140円)

大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は26.4億円で前年同期比60.8%増益となっている。3-5月期は11.5億円で同2.9倍と急拡大したことで、直近2年間との比較でも進捗率は高まる形に。コロナ影響で低下していた稼働率が回復、エンジニア単価なども向上している。上半期までは進捗率の低さも意識されていたが、3-5月期の収益拡大で、業績計画達成の可能性が高まったとの見方に。

出前館<2484>:1445円(+7円)

大幅に3日ぶり反発。朝方に一時年初来安値まで下落したものの、政府が東京都に4回目となる緊急事態宣言を出すと決定したことを受けて見直し買いが入っている。東京都に対する緊急事態宣言は12日から8月22日まで、沖縄県に出されている宣言も同日まで延長する。宣言に伴う飲食店に対する営業時間の短縮要請は、デリバリーサービスの堅調につながるとの期待から投資資金が流入しているようだ。

メタップス<6172>:1366円 カ

ストップ高買い気配。持分法適用関連会社でスマートフォン決済のpring(東京都港区)を米グーグルが買収すると一部メディアが報じ、材料視されている。「200億円超で買収し、インドや米国に続き日本でも22年をめどに自社グループで送金・決済サービスを始めるもよう」という。メタップスは「中期経営計画の実現に向けた事業ポートフォリオの見直しを進めているが、現時点で開示すべき決定した事実はない」とコメントしている。

3Dマトリクス<7777>:340円(+1円)

朝高後に値を消す。20年11月26日に発行した第27回新株予約権の権利行使が完了したと発表している。8日に2万1000個(発行総数の38.2%)が行使され、210万株が交付された。新株予約権の行使完了で将来の株式価値の希薄化懸念が払拭されたことに加え、スリー・ディー・マトリックス株は前日に一時336円まで急落しており、押し目買いも断続的に入っているとみられる。

《ST》

提供:フィスコ

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