前週末9日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2021年7月12日 5時20分

■乃村工芸社 <9716>  884円 (-72円、-7.5%)

東証1部の下落率トップ。乃村工藝社 <9716> が大幅に3日続落。8日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、売上高を1150億円から1050億円(前期比2.5%減)へ、営業利益を50億円から25億円(同48.8%減)へ下方修正すると発表しており、これを嫌気した売りが出た。催事や装飾に関する事業の延期や中止、飲食店舗における臨時休業のほか、商業施設の休業による各種展示会、イベント計画の延期・中止などが影響した。また、東京五輪・パラリンピック開催を機に計画されていた民間企業などによる各種周辺プロジェクトの中止に伴う売上高の減少も業績の下押し要因となった。なお、同時に発表した第1四半期(3-5月)決算は、売上高207億8500万円(前年同期比20.0%減)、営業利益9300万円(同93.3%減)だった。

■昭電工 <4004>  3,090円 (-45円、-1.4%)

昭和電工 <4004> が3日続落。8日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、最終損益を110億円の黒字から140億円の赤字(前期763億400万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。同日付で蓄電デバイス・システム事業を投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ及び東京センチュリー <8439> が設立する新会社に売却すると発表した。エレクトロニクスやモビリティなどのコア成長事業へ積極的に投資を行う一方、経営資源の最適な配分を図ることが目的としており、これらにかかる事業構造改善費用300億円程度を特別損失として計上するためとしている。なお、売上高1兆3450億円(前期比38.1%増)、営業利益680億円(前期194億4900万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。

■マニー <7730>  2,550円 (-37円、-1.4%)

マニー <7730> が反落。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年9月-21年5月)連結決算は、売上高129億3500万円(前年同期比9.0%増)、営業利益42億6800万円(同15.8%増)、純利益34億8000万円(同22.1%増)と大幅増益となったものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。新型コロナウイルス感染症の影響により病院での手術が制限されたことなどが影響し、アイレス針関連製品は引き続き苦戦したものの、市場回復の早い中国の売り上げが牽引役となり、サージカル関連製品及びデンタル関連製品が伸長し、業績を押し上げた。なお、21年8月期通期業績予想は、売上高175億4200万円(前期比15.4%増)、営業利益56億4300万円(同30.0%増)、純利益37億8400万円(同13.7%増)の従来見通しを据え置いている。

※9日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.